「検察のフリーク?タトゥーやボディピアスをするような検察官のことか」
「するってぇ~と、恥ずかしくて穴があったら入りたいってことで下衆ね」
「おめぇ、難しい漢字使うな。まぁよっ、検察のリークを鵜呑みにして中身を検証もせずに記事を書くメディアは、恥ずかしいってことだろ」
「そう言われれば、そんな論調も一部にはありんしたね」
「だけどよ、検察批判の風潮も、おかしいぞ」
「何ででっか」
「記者は取材をすることが仕事だろ。検察官に限らず、公務員に対する取材は、極論すれば、情報漏洩になるかならないかのギリギリの内容を引き出すことだ。そうしなければ、誰も知らないことなど記事にできない。秘密や話したらまずそうなことを聞き出すのが記者の役目だから、検察のリークに目くじらを立てること自体にさほどの意味はない」
「ってぇと?」
「問題は、記者が次もリークしてほしいってな下心で、聞いたことのウラも取らずに記事にした場合だ。そうなれば、取材対象者に『俺の言うことを何でも聞く、安全パイ』と軽く見られて利用されるだけだ。当然、誤報の危険もある」
「そんなもんでやんすかね」
「リークされた情報を垂れ流しにすれば、検察の広報誌に成り下がるだけだ。例えば、事件になる前の疑惑の段階や容疑者の逮捕後に捜査関係者から知らされた情報であっても、実際には公判で証拠として採用されなかったり、事実に反することは珍しくない。リークの是非よりも、検察がメディアにリークし、その記事によって、検察に有利な世論形勢をしなければならないほど、検察の捜査能力が低下していることが問題だ。検察のリークと同じで、形式犯なんで言葉も、多用されてるけどよ、『形式犯だから(収支報告書の)修正で済む』なんて言ってる民主党幹部は頭がおかしんでねえか」
「そうでげすねぇ」
「捜査関係者から漏れた情報を記事にした場合、公判でそれが間違いだと分かっても、国家権力の司法と、第四の権力といわれるメディアが関わっている以上、事実無根の内容や捜査手法の問題などが明らかになることは少ない。これも大きな問題だ。もともと、メディアは三大権力を監視することが役割だ。ところが、メディアの中には、三大権力に懐柔されてるような記事もあるな。論理立てて説明すれば、その構図は検察→追跡→霧→リーク→苦戦ってとこか。検察官を記者が夜討ち朝駆けで追跡取材。それでも当然、容疑者とは離せないし、今回はカネの出入りも複雑だから、真相は霧の中。そこでリークしてもらえれば、ぱあっと霧が晴れた気分になるわなあ。それはそれで維持自適には助かるけど、リーク批判も噴出するし、事件がどのような展開になるかも分からないから苦戦というわけだ。まぁ、この構図は無理矢理しりとりで繋げただけだけどな」
「ところで小沢幹事長の問題は、どうなるんでげすか」
「そんなことは知らん。だけど、民主党を応援したい連中は声高に検察批判をするし、反民主党の連中は逆に極端な小沢批判をしているように映るな。どちらも根本は好き嫌いで判断してる部分が相当あるんでねえか」
「するってぇと、検察は小沢憎しで捜査をしてるんでやんすか」
「それは違うだろう。最高権力者であろうとも、疑義があれば、捜査をするそれが法治国家だ。ただ、検察は体制が激変することを嫌うから、自民党も民主党も消滅して、万が一にも社民党や共産党が政権を取るようなことが危惧される場合は、政権与党を転覆させかねない事件には着手しないかもしれないな」
「確かに金正日のようなワルを放置している北朝鮮は、放置国家でげすね」
「あたぼうよ。疑惑があっても権力者に阿る検察だったらおしまいだ」


