守護神がついている、頑張れ日ハム

日ハムファン

写真・札幌ドームで「家紋」を背負って応援する日ハムファン

 

 アメリカン・フットボールの伝説的指導者、ニュート・ロックニーの言葉に「勝ちすぎは負けすぎと同じほど悲惨だ。どちらも大衆の熱狂を冷ますのだ」とある。

 北海道日本ハムファイターズは、レギュラーシーズン残り13試合で4連敗だが、依然として首位でマジックも10だから負けすぎとまでは言えない。しかし、気が付けば2位ソフトバンクとの差は3・5ゲーム、3位楽天との差は4・5ゲームと接近した。しかも、ダルビッシュが登録抹消である。

 ロックニーはさらに言う。

 「要は個人ではなくチーム一丸で動くことだ。私は監督としてベストの11人ではなく、11人でベストになる選手を使う」

 梨田監督もそうしたいだろう。でもベストの投手は戦線離脱し、いても毎日使えるわけではなく、おのずから5~7人の先発投手陣が必要になる。また投手陣の不調は打撃陣がカバーしなければ、ベストオーダーにはならない。

 23日の西武戦は今後への不安・不満が募るものだった。9連戦の疲労、若手投手の戦いへの準備不足、つながらない打線、無理なプレーでの怪我、本拠地3連敗を防ぐためのリーダーシップなど。

 小谷野選手のダイビングキャッチでの怪我は、防げるものだ。イチローは絶対に頭からは飛び込まないのだ。スライディングは足からと決めている。だから怪我をしないのだ。そうでなければ9年連続200安打という大リーグ記録などは達成できない。プロの技は見栄えではない。実働での実績なのだ。

 入団3年目の期待の若手、吉川投手は肉体・精神的に準備不足だ。四球連発のあと、相手の4番打者に3ランホームラン、しかも初回となれば試合が壊れることになる。西武の先発、プロ15年目36歳の西口投手は「ひとを食い続け」、吉川投手は「ひとに食われ」た。

 日ハムの不安は、チームを鼓舞する選手が稲葉一人だということ。今こそ森本の明るいキャラクターでのリーダーシップが求められる。今季売出し中の糸井も目立たない。少し打撃が不調だからといってセンターで暗いのは似合わない。センターとは、明るい「新庄ポジション」なのだ。

 同じ日、セ・リーグでは2位中日に11ゲーム差をつけて巨人が優勝した。今年の巨人は「勝ちすぎの悲惨さ」がない。なぜなら自前の若手や2軍での育成・養成選手が活躍したからだ。チームの雰囲気を表す写真がスポーツ紙に掲載されている。原監督の胴上げは選手が皆原監督のほうを向いている。WBCの優勝時もそうだった。胴上げはどのチームも輪の外側で監督に背を向けて万歳する選手がいるものだ。

 梨田監督も日ハムに競争原理を巻き起こし成功した。ゴール前での産みの苦しみの今、あらためて競争原理を巻き起こして欲しい。守備陣や攻撃陣にも先発・リリーフがあっても良いのだ。

 シルバーウイークの最終日、それでも26955人が観戦した。いたるところに稲葉家や金子家や田中家の人々がいた。それぞれが背中に家紋を背負っている。こういう現象を、背後霊いや守護神現象と札幌ドームでは呼ばれている。

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