「第61回さっぽろ雪まつり」が2月5日より、大通会場とつどーむ会場で開かれています。
1990年に旭川で始まった「夢灯り」は、NPO法人「北海道の地域文化を守る会」とともに、北海道発の灯りの文化を育てようと、昨年の雪まつり大通会場で札幌市民の参加により生まれ変わりました。私は副代表としてこの会に関わっています。
「守る会」は一昨年の6月に発足し、市民参加による雪まつりの大雪像作りと、夢灯りを育てる活動を主に行っています。昨年の雪まつりでは、オリンピックのアスリート達の生き生きとした顔や旭山動物園の動物たちの温かい表情を表現した2基の大雪像を制作し、訪れた人々を感動させました。さらに、「さっぽろ雪まつり60周年記念行事」として、大通公園の西1丁目~11丁目までを思い思いのメッセージが描かれたキャンドルで埋め尽くす「夢灯り Happy Candle Night ~未来につなぐ優しい灯~」を実施し、多くの市民の協力のもと、会場には計約7000本のキャンドルが灯りました。
一昨年、NPOの話をいただいた時はずいぶん悩みました。行政の方からの紹介ではありましたが、理事の方々とは面識もなかったため、夢灯りだけを利用されるのではないかとの不安感もありました。しかし、理事の方々と何度かお会いするうちに、この会で夢灯りを育てていく決心をしました。その一つの理由は、代表の方の人柄と、その方が亡くなった主人と同じ職場のOBでもあり、とても身近に感じられ、信頼できると思ったからです。
「守る会」は今年も大雪像作りと夢灯りを、会の最も大きな事業として行政・企業・ボランティアの方々とともに行っております。今年は大通西5丁目に「ミッキーマウス」、西10丁目には「ちびまる子ちゃん」のキャラクターを大雪像として制作しました。
私は夢灯りを20年ほど続けていますが、大雪像を作る工程に関わらせていただいたのは初めてでした。自然に左右される環境の中、市民が自衛隊OB隊長の指導のもと、企業の職員やボランティアの方々が細かくグループを作り、素晴らしい大雪像が出来上がるのを準備段階から間近に見ることができました。また、過程においての苦労や喜びを知ることもでき、今まで観客として出来上がったものの評価をしていましたが、雪像づくりを通して仲間と感動を共有できることは嬉しく思いました。今後、この会が市民参加による雪まつりの文化を育てる会として、最初の想いを変えることなく続いて欲しいと願っています。
写真・大雪像の制作現場
写真・ミッキーマウスとミニーマウスの大雪像「夢がかなう場所」(西5丁目)
写真・大雪像「ちびまる子ちゃん」(西10丁目)
5丁目広場夢灯りとAPEC夢灯り点灯式
今年6月5、6の2日間、札幌でアジア太平洋地域の21の国と地域が参加する「日本APEC貿易担当大臣会合」が開催されます。貿易担当会合はAPECの分野担当大臣会合の中でも最大規模の会合です。各国・地域の貿易担当大臣(日本では外務大臣、経済産業大臣)により構成されるもので、APECの主要議題を幅広く取り上げ、議論の成果は大臣表明として閣僚会議に報告されます。
この数年、北海道ではサミットをはじめ、さまざまな国際会議が開催されました。6月といえば北海道は百花繚乱のとてもよい季節です。昨年7月、貿易担当会合の成功に向け、道と札幌市、経済界などが一体となり、受け入れ体制を確立するとともに会合に関連するさまざまな事業の実施などを担う「2010年APEC貿易担当大臣会合北海道・札幌実行委員会」を設立しました。
キャンドルの温かい炎は神様をお迎えするという意味もあり、夢灯りは広島の折りづる国体や長野のオリンピック、そして洞爺湖町で開かれたサミットでも、訪れた人達を暖かく迎えました。今回のAPECの会合に参加する方々を「北海道ならではのおもてなしの心で暖かくお迎えしたい」と準備を進めている実行委員会に協力するため、夢灯りでは6日に雪まつりの大通会場(西5丁目)で市民が作ったキャンドルを、APECの文字とともに点灯しました。
点灯式当日は風が強く、苦労しながらも多くの人と協力し、交流しました。制作には新琴似西小学校の4年生の子どもさんたちが協力し、当日もたくさんの生徒さんとご家族が来てくれました。市民や観光客の方々が作ったキャンドルに、上田文雄市長と子どもたちが火を灯しました。6月にも道民・市民として実行委員会に協力できることがないかを市民の方々と一緒に考えたいですね。
夢灯りの点灯とキャンドル作りは、雪まつりの大通会場(西5丁目)で毎日行っています。ブース内にはAPECのパネルやポスターの展示もしております。キャンドルを作りながら皆さんでAPECの話をするのも思い出になるのでは!!お待ちしております。
写真・雪の中に浮かび上がるAPECの灯り
写真・キャンドル作りを手伝ってくれた新琴西小学校の児童
[プロフィール]
黒田正子(くろだまさこ) 1949年、旭川生まれ。主に暮らしと共にある庭作りを、食や健康を通した指導、各地で講演。ハーブガーデンのデザインを手掛ける。また参加型のキャンドルイベント「夢灯り」を提唱。広島・長崎・小樽等のキャンドル事業の指導を行う。
◎環境に配慮した路面の滑り止めの研究
◎ハーブを密植させた省管理型緑化材料(ハーブマット。「ハーブな絨毯」の開発を行う
◎旭川市観光顕行奨励賞
◎北海道花と緑のまちづくり賞選定委員副委員長
現在、北海道グリーンコーディネーター。NPO法人「北海道地域文化を守る会」副代表。「黒田ハーブ農園※北海道」代表。

