「人込みを縫って走る自転車とぶつかりそうになった」「歩道を歩いているのに後ろからベルを鳴らされた」「駐輪自転車が邪魔で歩きづらい」...人通りの多い歩道を歩いている時、このような経験をした人は多いのではないだろうか。
通勤・通学から買い物まで、経済的で便利な乗り物として人気の高い自転車だが、利用者のマナーは年々低下している。
道警は自転車通行のマナー向上や交通事故の防止などを目的に、2005年から危険な違反運転をした自転車利用者に対し、イエローカード(指導警告票)を交付している。昨年の交付件数は前年の約5.8倍となる7万9,787件にのぼった。違反事例は、夜間のライト無灯火(3万2,668件)が最も多く、次いで二人乗り(1万8,134件)、信号無視(7,376件)と続く。
道路交通法上、「軽車両」である自転車は、歩道と車道が区別されている場所では車道の左側を通行することが原則。
しかし、昨年6月に道交法が改正され、13歳未満と70歳以上の運転時、車道や交通状況からやむを得ない場合は、歩道を通行できるようになった。
道警はイエローカードの交付が増加している理由を「道路交通法が改正されたことや、自転車のマナーが悪いという苦情があったため指導を強化した」と説明する。
警察庁のまとめによると、自転車に関連する交通事故のうち、歩行者と自転車の事故は年々増加しており、昨年は10年前の約4.5倍となる2,942件にのぼった。
歩行者と自転車の事故増加を受け、国土交通省は昨年1月、全国98カ所を自転車専用の通行帯を整備するモデル地区に指定した。札幌市では厚別区の新札幌地区が指定され、国道12号などで自転車専用道が整備されている。
以下、後編に続く。(文・糸田)
写真:札幌市厚別区の白石サイクリングロードにある交通安全看板


