昨年、札幌市消防局の指令情報センターに寄せられた119番通報は11万2637万件。通報を受けて救急車が出動した件数は全体の6割を占める6万9875件で、そのうち病院に搬送されたのは6万2788人だった。市消防局の救急車は1日平均191回、約7分30秒ごとに出動し、札幌市民の約30人に1人を搬送した計算となる。
病院に搬送された人の傷病は、「死亡」911人、3週間以上の入院を要する「重症」2487人、3週間未満の入院が必要な「中等症」2万5149人、入院の必要がない「軽症」3万4196人、「その他」(傷病不明)が45人。「軽症」が半数以上を占めた。
救急車は出動したが病院に運ばなかった「不搬送」は約7000人。市消防局によると、「軽症」や「不搬送」だった人の中には、「酒酔い」「突き指」「打撲」「切り傷」など、明らかに緊急性が低い救急要請が少なくないという。
さらに「入院・通院のため」「病院の場所がわからない」など、救急車をタクシー代わりに利用する輩もおり、「少し指を切った」「とげが刺さった」「海に行って日焼けが痛い」など、とんでもない理由で救急車を呼んだケースもある。
救急車の出動件数は、2006年が7万5893件(搬送6万8923人)、07年が7万5179件(同6万8108人)と減少傾向にある。
市消防局救急課は「出動件数が減少していることから、救急車を適正に利用する意識は高まってきたと考えている」と説明する。その一方で「不搬送」は06、07年ともに昨年と同様、約7000人に上り、"トンデモ119番通報"は後を絶たない。(文・糸田)
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