トンネルひび割れ「小樽ー定山渓」間が寸断 復旧めど立たず、観光に打撃 前編

コンクリートが剥離、約30キロが通行止め。

 

通行止め

写真・7月下旬から全面通行止めが続く「道道小樽定山渓線」(朝日橋ゲート)

 

 トンネルの壁面に巨大なひび割れが見つかり、7月29日から全面通行止めとなっている道道小樽定山渓線。道路を管理する札幌市南区土木部は、今月末までトンネル内の調査を行う方針で、規制解除の見通しは立っていない。

 通行止めの区間は、朝日橋ゲート(定山渓側)から朝里ダム記念館までの約27.6キロ。

 南区土木部によると、7月29日朝のパトロールで、小樽定山渓線の「四ツ峰トンネル」(1985年竣工、1487メートル)内壁面のコンクリートが剥離しているのを発見。緊急点検の結果、札幌側入口から約560メートル地点で、段ずれを伴う長さ5メートルの巨大なひび割れが確認され、全面通行止めとなった。

 市は今回の応急処置として、ひび割れ部を防護支保工で補修。先月22日、有識者などで構成する「四ツ峰トンネル調査対策研究委員会」を立ち上げた。同委員会はボーリング調査や音波調査、岩石の強度試験などからトンネル外部の地質状況を探り、今月中にもひび割れの原因を明らかにする。

 四ツ峰トンネルは2004年にも、トンネル内のコンクリートから染み出た水分が凍結と融解を繰り返して天井部分のコンクリートが劣化、剥落する事故が起きている。

 南区土木部維持管理課は「これほど大きなひび割れはめずらしい。ひび割れはトンネル上部から側面にかけて起きており、下部が最大1.5センチ程度せり出している。側面に設置されていた水抜きのための面導水(下記写真)もコンクリートに押し出され膨らんでいた。ひび割れがあったのは、建設時に水が出るなど施工に苦労した場所で、側面のコンクリートに鉄筋を入れるなど当時としては非常に強固に補強してある。何らかの原因でひび割れ部分に圧力が掛かったのは明らかだが、これまでの調査から手抜き工事や山が動くほどの大きな地滑りが原因である可能性は低い」と説明する。

 小樽定山渓線は、南区「定山渓」と小樽市「朝里川温泉」を結ぶ観光ルート。これから紅葉シーズンを迎えるだけに、このまま通行止めが続けば、観光地に及ぼす影響は大きい。

 市建設局道路維持課は「現在のところ、四ツ峰トンネル以外の場所で異常は見られないため、今月中にも(紅葉の名所である)定山渓ダムの展望台までは規制を解除したいと考えている。ひび割れの原因が解明され、仮に補修工事が比較的軽く済む場合、片側交互通行は可能となるが、準備期間などを考慮すると10月中旬以降となる」と話す。

 以下、後編に続く。(文・糸田)

 

ひび割れ

四ツ峰トンネルの段ずれした巨大なひび割れ。水
抜きの面導水(写真下部)も破損して取り外した
(写真提供:札幌市南区土木部維持管理課)

 

防護支保工

崩落防止のため応急処置としてトンネル内に防護支保工を設置する様子
(写真提供:札幌市南区土木部維持管理課)

 

 

トンネルひび割れ「小樽ー定山渓」間が寸断 復旧めど立たず、観光に打撃 後編
http://www.hokkaido-365.com/feature/2009/09/post-333.html

トラックバック(2)

トラックバックURL: http://www.hokkaido-365.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1355

【2ch】ニュー速クオリティ:庁舎がカッコいいのはここだ!!スレ http://news4vip.livedoor.biz/archives/51358... 続きを読む

龍馬の黒幕 明治維新と英国諜報部、そしてフリーメーソン (祥伝社文庫)祥伝社 加治 将一 ユーザレビュー:これまでのと遜色ない ...納得の推理「フリ... 続きを読む

特集記事北海道のローカルニュースを発信する情報サイト