トンネルの壁面に巨大なひび割れが見つかり、7月下旬から全面通行止めとなっている道道小樽定山渓線の交通規制が19日から一部解除される見通しとなった。
道路を管理する札幌市南区土木部は7月29日、小樽定山渓線の「四ツ峰トンネル」(1985年竣工、1487メートル)内壁面に、段ずれを伴う長さ5メートルのひび割れを発見した。市はトンネル調査のため、朝日橋ゲート(定山渓側)から朝里ダム記念館までの区間約27.6キロを9月末まで通行止めにすることを決めた。
小樽定山渓線は、南区定山渓の温泉街から小樽市中心部までを約1時間で結ぶ最短ルート。これから紅葉シーズンを迎えるだけに、周辺の観光地からは「通行止め区間には紅葉の名所である定山渓ダムの展望台があり、通行止めが長引けば影響は大きい。できるだけ早く展望台までの道路を規制解除してほしい」(定山渓観光協会)などの声が上がっていた。
四ツ峰トンネルは2004年にも、トンネル内のコンクリートから染み出た水分が凍結と融解を繰り返して天井部分のコンクリートが劣化、剥落する事故が発生した。
南区土木部は、四ツ峰トンネルの調査のほか、8月24~28日の間、朝日橋ゲートから四ツ峰トンネルまでの区間にある5つのトンネルの調査も行った。目視や打音(トンネルの壁面をハンマーでたたき、発生した音によりコンクリートの状態を把握する)検査などで、各トンネルに異常がないことがわかったため、7日、定山渓観光協会などに交通規制を一部解除する方針を伝えた。
定山渓ダムの展望台は、朝日橋ゲートから四ツ峰トンネルまでの区間に4カ所ある。
南区土木部は「四ツ峰トンネルでの調査は続いているが、手前のトンネルには異常が見られなかったため、19日からは定山渓側から3つ目の展望台まで自動車が通行できるようにする予定。これから紅葉の時期を迎えるので、観光に配慮した。また、朝里側の通行止めも、札幌国際スキー場まで行けるように変更する」と説明する。
定山渓観光協会は「紅葉シーズンは、年間で最も客入りの良い時期なので、最悪の事態を免れほっとしている。ただ、温泉街は冬に札幌国際スキー場を利用するツアー客を見込んでいる。冬になるまでにはスキー場に行けるよう、四ツ峰トンネルを片側だけでも通行できるようにしてほしいというのが本音」と話す。(文・糸田)
写真・間もなく紅葉シーズンを迎える定山渓温泉
四ツ峰トンネルで発見された段ずれを伴う巨大なひび割れ。
水抜きをする面導水(写真下部)も、破損して取り外した
(写真提供:札幌市南区土木部維持管理課)
トンネルひび割れ「小樽ー定山渓」間が寸断 復旧めど立たず、観光に打撃 前編
http://www.hokkaido-365.com/feature/2009/09/post-331.html
トンネルひび割れ「小樽ー定山渓」間が寸断 復旧めど立たず、観光に打撃 後編
http://www.hokkaido-365.com/feature/2009/09/post-333.html


