16日に召集された特別国会の首相指名選挙で、民主党の鳩山由紀夫代表(62)が首相に選ばれた。
野党が総選挙で単独過半数の議席を獲得して、政権交代を実現させたのは戦後初めてのこと。鳩山氏は第93代、60人目の首相。同日夜に鳩山新内閣が発足する。
また、同日の衆院本会議では、河野洋平衆院議長の後任に民主党の横路孝弘前副議長(68)が選ばれた。衆参の両議長は、内閣総理大臣、最高裁判所長官と並ぶ三権の長。道内選出国会議員である鳩山、横路両氏が三権の長に就いた。
鳩山氏の地元・室蘭の鳩山事務所には、約180人の支持者らが詰めかけ、「鳩山由紀夫内閣総理大臣を祝う集い」を開いた。国会中継で鳩山氏が首班指名されると歓声と拍手が響いた。その後、事務所前での万歳三唱とともに「鳩100羽」を空に放って祝った。
JR東室蘭駅や商店街では紅白のもちやまんじゅうが市民に配られた。室蘭市内の「小公園」では、午後5時から「ハトパーティー」が開かれ、太鼓が演奏された。駆け付けた市民は生ビールと焼き鳥のセット(ハトにちなみ810円)を堪能、鳩山総理の誕生を祝った。
今月4日、鳩山氏と東京で歓談した新宮正志室蘭市長は「内閣総理大臣就任おめでとうございます。北海道で初めての総理大臣の誕生に、地元市長として、市民とともにお祝い申し上げます。国内外において大変厳しい時期での総理就任になりますが、なにより生活の安定を願う国民の目線に立った、暮らしのための政治の実現を期待しています。鳩山総理の卓越した政治手腕と経験を生かし、強いリーダーシップを発揮され、景気の回復と地方の活性化に全力を傾注していただき、全ての人が明るい夢を持てるような国づくりに力を尽くしていただきたいと思います。ご活躍を心から願っています」との喜びのコメントを発表した。(文、写真・東、糸田)
写真・鳩山事務所前で放たれた100羽のハト
写真・「小公園」で開かれた「ハトパーティー」で新聞の号外を読む市民
写真・衆院選公示後の先月22日、JR千歳駅前で政権交代を呼び掛けた鳩山由紀夫代表
写真・空知管内栗山町にある鳩山神社。左上から時計回りに神社本殿、父・威一郎
謹書の社標、神前灯篭。鳩山由紀夫首相は、1986年の衆参同日選挙に北海道4
区から出馬、初陣を飾った。栗山町には曽祖父・和夫が開墾した「鳩山地区」がある。


