札幌市は7月1日、家庭から出されるごみの有料化(新ごみルール)に踏み切った。この日から9月29日までに収集した家庭ごみの総量は、前年同期比22%減の9万4294トン。「燃やせるごみ」は、同38%減の5万8229トン、「燃やせないごみ」は同72%減の3346トンで、いずれも大幅な減量を果たした。
ごみの有料化後、資源物のリサイクル量が2倍以上に増えるなど、さまざまな効果が生じる中、最大のメリットは最終処分場の延命に貢献していることだ。
ごみの有料化に伴って、これまでは「燃やせないごみ」だった「皮革・ゴム類」とビデオテープなどの「製品プラスチック」は、分別区分が変更され「燃やせるごみ」になった。
その結果、山本、山口両処分場に持ち込まれて埋め立てる「燃やせるごみ」は、大幅に減少している。
前編で報じたように、札幌市の埋立地の残余年数は17年。「燃やせるごみ」や清掃工場の焼却灰を減らさない限り、2026年頃に埋立地はパンクする。
市がごみの埋め立てに要するコストは、1トン当たり約1万7000円。焼却灰をセメントとしてリサイクルする場合、他都市では1トン当たり約4万8000円の事例もある。コストが大幅に下がらなければ、焼却灰をリサイクルする費用対効果は望めず、現実的には埋立量を減らすことが最善策となる。
山本処理場の川上泰史場長は、「現在は1日平均20台の札幌市ごみ収集委託車が山本処理場に来る。7月のごみ有料化前は1日平均200~250台だった。(有料化前の最後の収集日となった)6月28日は1990台も入ってきた。有料化によって、資源ごみに出す量が増え、埋立量は大きく減った。山本処理場の残余年数は16年だが、ごみの減量化が続けば、大幅な延命化を図ることができる」と話す。(文・東、久保)

