民主、自民を「両にらみ」 政権交代で一変した業界団体の「支持」「推薦」

道内主要9団体が自民単独支持を見直し

 

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写真・北海道医師連盟、北海道農協政治連盟、日
本商工連盟北海道連合会が入る北海道医師会館
(左)、北農ビル(中央)、北海道経済センター

 

 長年、政権与党の座にあった自民党は、国政選挙のたびに経済界や農協、医師会などの業界団体から公認候補の支持や推薦を得て、一定の票を集めてきた。

 ところが、昨年の政権交代後、業界団体の自民党に対するスタンスは一変した。政策や要望を陳情し、それを実現するためには政権を担う民主党との関係強化が不可欠であり、多くの団体は民主、自民を支持、推薦する「両にらみ」の姿勢に転じた。

 道内主要10団体のうち、今回の参院選でも自民単独支持を続けるのは道看護連盟だけ。道医師連盟、道水産政治協会、道農協政治連盟、日本商工連盟北海道連合会の4団体は、これまで道選挙区で自民公認候補を支持してきたが、今回は民主、自民の両公認候補を支持または推薦する。その一方では民主、自民のいずれかを絞りきれず、事実上の自主投票を決めた団体もある。

 ある団体の幹部は「2大政党制が続けば、いつでも政権交代が起こり得る状況なので、国政選挙では民主も自民も応援しておきたいのが本音。道選挙区は2人区なので両党候補者の支持を表明できるが、今後の衆院選小選挙区では1人しか推せない。各小選挙区の事情なども考慮しなければならず、組織内の調整は難しくなる」と明かす。

 「与党ともパイプを持たなければならない」と話すのは道医師連盟。選挙区では民主・徳永エリ、自民・長谷川岳の両候補を推薦した。道医連は「どちらを応援するかは各郡市部連盟の判断に任せている」と説明する。比例は自民公認の組織内候補・西島英利を推薦した。

 道水産政治協会と道農協政治連盟も選挙区で徳永、長谷川の双方を支持する。道水協は「水産学博士号を持ち業界に詳しい」ことを理由に比例で公明・横山信一を支持、道農連は自主投票とした。

 中小企業を中心に約7万社が加入する道商工会議所連合会の政治団体・日本商工連盟北海道連合会は「与党にも野党にも中小企業の声を届けたい」と、選挙区で民主・藤川雅司と長谷川の2人を推薦、比例は自主投票とした。

 道経済連合会は、特定の政党を支援しない中立の姿勢。道土地改良政治連盟は、上部組織の全国土地改良政治連盟が参院選での自主投票を決めたため、同様のスタンスを取る。約700社が加盟する道建設連盟は「選挙区はさまざまな意見があり、集約できなかった」ため、選挙区は事実上の自主投票とし、比例は日本建設業協会が推す自民の脇雅史を支持する。

 選挙区と比例で推薦する候補者の所属政党が異なるのは、道歯科医師連盟と道薬剤師連盟だ。道歯連は、選挙区で従来通り自民候補(長谷川)を推薦したが、「政権与党である民主党に配慮し、比例で歯科医師で民主公認の西村正美を推薦した」。前回、選挙区で自主投票とした道薬連は徳永を推薦、比例は自民公認の組織内候補・藤井基之を支持する。(敬称略 文、写真・糸田)

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