4月29日に札幌競馬場で開幕した道営競馬。札幌開催は6日間の日程を終え、14日に閉幕した。景気の低迷やレース数の減少で売り上げは伸びず、新たな課題が浮き彫りとなった。
239億円の累積赤字を抱える道営競馬は存亡の岐路に直面している。道は昨年3月、「北海道競馬改革ビジョン」を策定した。改革ビジョンでは2008年度からの3年間で単年度収支を改善させ、10年度の赤字をゼロにしなければ道営を廃止するとしている。
今年度の赤字目標は3億円。道は開催業務を社団法人「北海道軽種馬振興公社」に委託するなどして経費の節減と効率化を図る。昨年度で旭川開催を終了させ、施設賃貸料や出走馬の移送経費など数億円を削減する。主戦を門別開催(76日間)にシフトし、発売目標は前年度比4億円増の117億9,000万円。このうち札幌開催での売り上げは8億1,530万円を見込んでいた。
ところが札幌開催の売り上げは、計画の11.5%減となる約7億2,100万円にとどまった。道競馬事業室はその要因を次のように説明する。
「出走馬が集まらず、計画のレース数を消化できなかったことが大きな要因。これまでは馬産地の門別から札幌、旭川、門別と馬を輸送し、各地で出走するのが主流だったが、今年度は主戦を門別に移したことで、門別のレースに照準を合わせて調整する馬が増えた。1レース当たりの売り上げは落ちていないが、計画していた66レース中、11レースが組めず、その分の売り上げを失った」
同時に札幌開催では、各場外馬券場の売り上げも計画を下回った。当初の計画では道内14カ所の場外発売額を3億円と見込んでいたが、目標を上回ったのは「Aiba苫小牧」と「Aiba石狩」のみ。全体では計画を約21%下回る約2億3,800万円にとどまった。
道営競馬は20日から門別開催がスタート。今年度から全日程をナイターにする門別競馬場での"成否"が道営競馬存続に不可欠なことは言うまでもない。(文・糸田)


