昨年度、道内の児童相談所で対応した「児童虐待」の相談件数は、前年度比1.16倍の1,644件にのぼり、過去最多となった。
道の子ども未来推進局のまとめによると、道内9カ所の児童相談所に寄せられた相談は2003年度(671件)以降、5年連続で増加。この間の相談件数は約2.5倍になった。
1,644件のうち、札幌市児童相談所に寄せられた相談は621件(同1.30倍増)、札幌市以外では1,023件(同1.09倍増)だった。
虐待の増加は、市民や警察からの通報が増えたことが要因。札幌市児童相談所は「全国で虐待事件が相次いでいることから、児童虐待には通報の義務があることなどが市民に浸透してきている。潜在化していた虐待が表に出てきている」と説明する。
児童相談所への通報は「警察署」からが最多の377件。DV(ドメスティックバイオレンス)被害のあった家庭で、子どもの目の前でDVが行われていた場合、警察が児童相談所に「心理的虐待」で通報するケースが増えた。
虐待者は「実母」が全体の約6割、「実父」が約3割を占めた。虐待の内容は、食事や着替えなどの必要最低限の養育を怠る「ネグレクト」(843件)が最も多く、「心理的虐待」(407件)、「身体的虐待」(365件)、「性的虐待」(29件)と続く。
児童相談所が虐待を受けた子どもに命の危険があったり、虐待した保護者と暮らす事が適切でないと判断し、「施設入所」となったケースは245件(58件増)、「里親等委託」は35件(16件減)だった。(文・糸田)
実母が6割 札幌市の児童虐待、昨年度は過去最多621件
http://www.hokkaido-365.com/news/2009/05/post-103.html


