365アンケート「あなたは裁判員制度に期待しますか」集計結果

裁判官の常識や報道のあり方を指摘する意見も。

札幌地裁

写真:札幌地裁

 

 「BNNプラス北海道365」は、毎週新たなテーマを設け、読者のみなさんが参加できる「365アンケート」を実施しています。

 5月25日から31日までの「365アンケート」は、「あなたは裁判員制度に期待しますか」のテーマで実施しました。期間中、157人の方に参加していただきました。ありがとうございます。

 国民が裁判員として、殺人や強盗などの重大犯罪の刑事裁判に参加し、有罪か無罪か、有罪の場合は量刑を決める裁判員制度が5月21日にスタートしました。

 裁判員に選ばれた国民が実際に法廷で審理をするのは、21日以降に起訴された事件となるため、公判前整理手続きで裁判日程が決まってからのことになります。

 判決は、原則、3人の裁判官と6人の裁判員の判断に委ねられます。有罪の決定には最低1人の裁判官の賛成が必要となります。裁判員制度が適用されるのは1審の地方裁判所だけであり、高等裁判所と最高裁判所では採用されません。そのため、裁判員が出した結論は、控訴審や上告審で裁判官が破棄することも可能です。

 (1)裁判員制度に期待しますか

 ・期待している 90票

 ・期待はしていない 56票

 ・制度が始まった以上、是非は意味がない 11票

 
 (2)「期待する」と答えた方にお聞きします。その理由は?

 ・国民の常識を刑事裁判に反映できる 64票

 ・主権者である国民が司法に参加できる 18票

 ・冤罪が減少すると思われるため 3票

 ・回答なし 2票

 ・その他(自由記述) 3票

 <期待すると答えた方の自由記述>

 「物事を徹底して論理的に考える訓練になる」

 「罪を犯すことの恐ろしさを実感し、犯罪の抑止に繋がる」

 「殺人事件に関しては、1人でも殺人の余地が疑いようのない場合は、裁判員など選ばずに原則死刑を適用して欲しい」

 
 (3)「期待はしていない」と答えた方に伺います。その理由は?

 ・国民が求めたわけではなく、実施する必然性がない 27票

 ・裁判員に厳しい守秘義務があるため 6票

 ・特別な理由がない限り、裁判員を拒否できないため 3票

 ・回答なし 3票

 ・その他(自由記述) 17票

 <期待はしていないと答えた方の自由記述>

 「ワイドショー的なジャーナリズムに煽られて、司法の場で感情論に基づくリンチが行われることを懸念しています」

 「一部の特別な目的をもった団体構成員が積極的に裁判員として動き、その団体の信条に沿った判断をリードする動きがでること」

 「判決に感情が多分に入り込んでしまうことは大問題」

 「外国籍の人間にも陪審員なんて言い出さないか不安」

 「裁判員である一般人は、裁判官と違い、マスコミなどに流されやすい」

 「『人権擁護主義者のみが裁判員になった場合』の危険性はないか?

 「司法、ひいては国家に対する意識を高めるのであれば、むしろ国籍法の問題だとか外国人犯罪などの事件だと思うのです」

 「迅速に進める裁判は危険」

 「二審以降、判決が覆る可能性があるため」

 「特定の思想や宗教観を持った人も参加できるため」

 「仕事に支障をきたす人もいるはず」

 
 (4)そのほか、裁判員制度に関するあなたの意見を自由にお書きください。

 自由記述をしていただいた方計119人の意見の一部を以下に記載します。

 「他人の人生を真剣に見つめざるを得ない機会に、自分の人生を見つめ直すことができるという隠れた副作用があり、荒廃が感じられる人心が改善されることが期待できる」

 「常識とかけ離れた判決がでにくくなると思う」

 「一般人の感覚を重視する方向性には異論を挟みにくいが、法曹界には全く無知な素人を集めて、誘導し、社会的に認知された判決とする手法には、全く賛成できない」

 「裁判には以前から興味があったので、選ばれたらぜひ参加してみたいと思う」

 「裁判員制度は国民的議論もないまま、いつの間にか決まっていた感があります。この日本はマスコミがちゃんと報道しないから、いつの間にか成立してる悪法や制度がたくさん過去にもあります。男女共同参画法、国籍法、ゆとり教育も、そうでした。外国人参政権や人権擁護法案は絶対阻止しなきゃ取り返しがつかない日本になります」

 「判事には、プロとして過去の判例や、高度な法律を駆使して、できうる限り公正公平な判決をしていただくのはもちろんですが、われわれが陪審員になったら、日本社会に生きる大人として、一時の感情に流されないしっかりとした判断ができるようにならなければならないと思います。それは日本社会の一員としての責任と義務のような気がします。きまり(法律)を生かすも殺すもそれを運用する人の姿勢だと思います。3年後に見直しをするのなら、まず精一杯それを生かすことを考え、実践してもいいのではないでしょうか」

 「法廷に立つということは、一般人の私からすれば、事件の関係者でなければたつことが許されない極めて厳格なところだと認識していました。だからこそ国家資格である司法試験が存在し、専門的知識が要求される場所のはずです。芸のない芸能人がテレビの中を埋め尽くした結果、質の低下は失われました。加害者、被害者共に一生に大きく関わるのが裁判だと思います。法廷をワイドショー化するのには反対です」

 「ろくでも無い最高裁判決がいくつも出ている事は承知していますしコイツに裁判官は任せられないと云う偏向裁判官も何人か承知しています。それにしても裁判員制度は唐突過ぎると思います。国民が裁判に参加して判決量刑には関わらず公式に判決文にコメントを残す辺りから始めたら良いと思います。裁判長が判決を言い渡す前に裁判員が裁判長にそれぞれの思いを伝え記録にも残し公表する。その辺りから段階的に始めれば良いと思うのですが...」

 「裁判員制度が始まる直前からマスコミが国民の不安をとりあげるようになってきた。遅すぎる!この裁判員制度は、裁判員がPTSDで自殺するか、または、お礼まいりで命を失うようなことがおきれば、崩壊するであろうと予測している」

 「裁判員になることが、国民が主役になることであるということがわからない。僕自身は裁判員をやりたくない。殺人事件で殺された人の証拠写真などを見たくもない。首を切断された頭部を見たいと思うだろうか?先日、NHKの深夜便で法案の作成の準備をしている弁護士がこともなげに、死体の写真も見る必要があると述べていた。人の生死に関わることに関与せざるを得なくなる素人裁判員は精神的トラウマを持つ可能性が高い。結局、お上の立場からの改革であって、一般人の立場からの改革ではないのだ」

 「裁判制度によって判決に感情が多分に入り込んでしまうことは大問題だと思います。被害者感情を考慮すべきと私は思いますが、メディアによって事件の概要を把握する人が、今はほとんどでしょう。ならば、間接的にメディアが判決に影響を及ぼすことは当然考えられる事例であり、今のメディアの倫理意識を見る限りではそのような大役を任せることは出来かねます。おそらく、今後あらゆる制度に関して、メディアの倫理意識の低さが障碍となってくることでしょう。一刻も早く、政治家のみなさんがそれに気づいてくださることを切に願います」

 「まずもって、マスコミの腐敗。扇動・捏造・喧伝・印象操作と手法を選ばぬプロパガンダの繰り返し常習犯が、この制度が施行されたからといって急に公正な報道姿勢に変われるとは思えない。そのうえ裁判員へ課される守秘義務の重圧。こんなの守れる国民がどれだけいるだろうか。『体よく判決にお墨付きを与えるだけ』という指摘がありますが、私もそう思います。裁判官に誘導された判決となる可能性が大なので、よけいな予算や時間の無駄でもあるかと思います。そもそも、日本人には向かない制度だと思います」

 「刑事事件に係る法律知識を素人に求めることはあり得ないので、安心して参加してもいいのでないかと思う。但し、裁判員が参加したと言うだけであり、裁判員が出した結論を無視することが有るならば、従来の裁判と変わらず、この制度は無意味」

 「裁判員制度では裁判員は、被告の証言、検事による反対尋問、弁護側の証人の証言とその反対尋問、検事側の証人の証言とその反対尋問、証拠物件の信憑性など、すべて私的感情を排して、徹底して論理的に考えて自分の結論を出さなきゃなりません。物事を徹底して論理的に考える事は、日本人が一番苦手にしていることではないでしょうか。すぐ情緒的に判断してしまうのが得意なのです。だから私は、この裁判員制度を50年、100年と続けていくうちに私たちの付和雷同性が少しは改善していくのではないかと考えています」

 「技術職だった経験から思うのは、専門家は専門に特化しすぎて返って見落としてしまうものがあるということ。だから最終判断は司法の専門家がすべきだとは思うけど、その判断に至る経緯でいろんな職業、いろんな価値観、いろんな経験をした人の意見を参考にすることは大切だと思う。『裁判』は『反省』を促す場である、という話をきいたことがあります。そのためには原告・被告自身の心境にひびく判決が必要。重い刑事事件を起こしたから重い罰を与える、てだけじゃ『反省』に繋がらないことも多いでしょう。

 「暴力団追放の提訴などは、全員有罪で重刑をする犯罪の裁判員に選ばれた場合は、必ず身の危険が生ずる気がするので、国民に危険負担を強いて、警察権力による守護は被害が出てからと言うのは耐え難いので、裁判員の守護の法律が近い将来法整備されないなら反対し廃案にする運動に参加したいです。しかしながら、国民全員に趣旨や問題点を意識していただくため、記者や編集者、キャスターの主観に惑わされないようにするのに、導入には大賛成です。息子達の時代は、生活にとけ込んでいると思います」

 「そもそもどうして今まで審議していた人たちが居るのにわざわざ国でお金を払って市民にも強要するのか理解できません」

 「裁判員制度、国籍法、外国人参政権問題などの都合の悪い事は権力、マスゴミは取り上げない。 権力、マスゴミは当然この制度を悪用しようとする側も含んでおり取り上げる訳はないが一般国民はネットの一部以外は殆ど知らされず何か変だなとは思いつつ誰か何とかしてくれるだろう等と云われるままになっている。 マァ、自分達国民がそういう輩を選んだり見逃してきたのだから自己責任と諦めればよいのかもしれないが何も責任のない子供達、子孫達には申し訳ないし可愛そうでならない」

 「審理が拙速に進められそうなことに不安がある」

 「バラバラ殺人で、『冷酷だが死刑は重過ぎる』の判決に怒りを感じた。まったく被害者の方々の気持ちを無視したもの。完全に社会常識から離れた判決である。裁判制度に積極的に参加し、司法制度を変えたい」

 「現在はモラルや常識に欠ける人もあり、無作為に抽出された裁判員では不安」

 「猟奇的な事件ほど、裁判員の量刑に対する考え方が必要以上に厳しくなる可能性がある」

 「裁判官の仕事を裁判員が肩代わりするわけですから、裁判官の給料を減額しましょう。裁判員が20%裁判の仕事をするのなら、その分裁判官の給与を20%減額することです。給料というのは、仕事量に応ずるのが当然ですから、裁判官が働かなくなった分だけ、給料を減らすのはきわめて当然のことです」

 「散々人を殺しておきながら、心神喪失云々の理由だけで無罪になる事件とか、痴漢してないのに痴漢扱いされる冤罪事件とかあるじゃないですか。私はあれがどうも納得いかないんですよ。だからそういう裁判に『一石を投じたい』という意味で、裁判員制度に賛成します」

 「主人の事故を巡る裁判で、遺族の想いが、世間一般の想いがあまりにも軽視されていたのを実感した。軽犯罪の多発、過失犯の増加、自分の意見で食い止められるのなら、積極的に参加したい。人間の存在価値を皆に見つめなおして欲しい想い」

 「国民としてお呼びがかかれば行きます。法律で裁けない瑕疵の部分や法律の抜け穴をくぐる連中に国民の意見を入れた判決を行えるように参加するつもりです」

 「基本はやはり"判例"の呪縛は残るでしょうが普通の市民が裁判に加わるために一般国民感情からかけ離れた審判が緩和されるという期待はできるんじゃないでしょうか。特に量刑においては"素人判断"が大きな影響を与えることに期待しています」

 「現状の日本の裁判について、多々判決に納得できないことがあり、また裁判官に一般のサラリーマンや主婦の仕事や生活など実態に関する知識が不足していて公正さを失っているのではという疑念を持っている為、裁判員が入って一般人の視点を踏まえて判決に公正さが増すであろうという点が良いと思う」

 「裁判員制度を導入することには賛成。しかし国民に参加の義務を導入するのならば、軽犯罪から最高裁まで含め、全ての裁判に参入させるべきである」

 「江東区の事件判決で、裁判官の常識の無さが改めて分かったから。この事件を『残虐極まりないと言えない』と言う発想はありえません。日本は加害者の人権が重視されて、被害者と被害者家族は軽視される傾向が強い。この司法制度改革で量刑の点になりますが、被害者が重視されるようになればと思います」

 「犯罪を犯しても、罪が軽すぎる。親子心中で、情状酌量の余地があるとか裁判官が言って、執行猶予がつくとか。ありえないでしょ。 心中って、殺人なのに。無期懲役も何十年かで出所するし、加害者に、やさしい社会だから、何回も刑務所に出入りする人が出てくる。法改正して、厳罰な刑事罰にすべき」

 「司法というものを意識して日常生活を送っている人は、ほとんどいないと思います。私自身も生活の外に司法が存在しており、警察、弁護士、裁判等は全く無縁です。しかし今回市民のための司法という事で06年よりの法科大学に始まった司法改革、少しずつですが変革してゆく事により、国民のための政治であるという認識を司法の場からも訴えていくべきである」

 アンケートの結果、裁判員制度に「期待している」は57.3%(90票)、「期待はしていない」は35.7%(56票)でした。さまざまな意見の中には、上記のように、裁判官の常識欠如や報道姿勢のあり方を問う意見も少なくありませんでした。

 多くの方々に寄せていただいた貴重な意見はその一部しか掲載できなかったことをお詫びするとともに、アンケートの参加をお礼申し上げます。

 「365アンケート」は、6月1日からの1週間、「エコポイント制度、あなたの評価は」をテーマに実施しています。ぜひ、ご参加ください。

 ※このWebアンケートは統計手法に基づくものではありません。そのため、集計結果が必ずしも世論を反映した内容になるとは限りません。


現在実施中のアンケート
http://www.hokkaido-365.com/news/2009/06/post-111.html

アンケート投票画面
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