札幌市議会、「政務調査費」をようやく全面公開

使途の約4割は、人件費と事務所費

政務調査費の収支報告書と領収書

写真・政務調査費の収支報告書と領収書

 

 札幌市議会は1日、各会派に支給された昨年度分の「政務調査費」の収支報告書と領収書を公開した。これまで5万円以上に限って公開されていた政務調査費は、1日(昨年度分)からすべての支出に対する領収書の添付が義務付けられ、「全面公開」された。

 「政務調査費」は、自治体が議員の研修、視察、図書購入など調査研究に必要な経費を、議員や会派に支給する公金。札幌市は市議1人当たり年間480万円(月額40万円)を各会派に支給している。

 従来の政務調査費は領収書の添付が5万円以上だったため、「市民フォーラム北海道」(橋本勝三郎代表)などの市民団体は「使途が不透明」と指摘してきた。

 公開された収支報告書によると、昨年度、全8会派に支給された総額は3億2,480万円。うち使われた額は3億0,134万0,555円で執行率は92.8%だった。

 支出の内訳は、会派の広報紙や議員の活動報告書などの印刷費や切手代に使う「広報費」(約1億円、34.6%)が最も多く、「人件費」(約8,000万円、26.6%)、「事務所費」(約5,000万円、16.5%)と続く。各会派の内訳は別表参照。

 

札幌市議会各会派の政務調査費収支表・札幌市議会各会派の政務調査費収支

 

 全面公開により、領収書の枚数は前年度(619枚)の約15倍となる9,088枚にのぼった。

 収支報告書と領収書を閲覧した橋本氏は「領収書の枚数が増えたので何度も閲覧しなければすべてを把握できないが、少し見ただけでも不適切な支出ではないかと目についたところはあった。しっかりとチェックした上で、問題点があれば、会派または議員に公開質問書を出すなどして明らかにしていきたい」と話す。

 政務調査費の収支報告書と領収書は、平日午前8時45分から午後5時15分まで、市役所本庁舎15階の市議会図書室で閲覧できる。各会派の収支報告書は下記関連サイトでも参照できる。(文、写真・糸田)

 

政務調査費の領収書を閲覧する橋本勝三郎氏

写真・政務調査費の領収書を閲覧する橋本勝三郎氏

 

 

札幌市議会 政務調査費
http://www.city.sapporo.jp/gikai/html/seimuchosahi.html

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