「ななつぼし」が「きらら」を抜いて作付面積トップへ

粘りのある食感が人気。

「ななつぼし」の稲穂

写真・「ななつぼし」の稲穂

 

 最近は食味の向上や低価格で人気を博す道産米。1996米穀年度(11月~10月)に37%まで落ち込んだ道産米の「道内食率」(道内の米消費量全体に占める道産米の割合)は、2008米穀年度に過去最高の75%となった。

 道産米の基幹品種は「きらら397」「ほしのゆめ」「ななつぼし」の3種。このうち、道産米人気の火付け役となった「きらら397」は、95年から14年連続で、道内で最も作付面積が多い品種だった。ところが、今年は「ななつぼし」が「きらら」を抜き、初めて作付面積トップとなる見込みだ。

 ホクレンが米の種子販売数から推計した作付面積のシェアは、「ななつぼし」が39.5%(前年比4.2%増)、「きらら」が32.0%(同3.9%減)、「ほしのゆめ」が13.0%(同4.2%減)。昨年の総作付面積を基に試算すると、「ななつぼし」が約3万9,000ヘクタール、「きらら」が約3万2,000ヘクタール、「ほしのゆめ」が約1万3,000ヘクタールとなる。

 「ななつぼし」は適度な粘りがあって食味も良く、耐冷性が高いのが特徴。本格的な作付けが始まった2003年から順調に作付シェアが拡大し、07年には「ほしのゆめ」を抜き、昨年はトップの「きらら」とわずか600ヘクタール差に肉薄した。

 ホクレン主食課では「『ななつぼし』は粘りがあり美味しいと評価され、家庭での消費が増加し、生産者の作付け意向が高まっている。今年の秋には新品種の『ゆめぴりか』も登場するので、『きらら』から後継品種への切り替えは徐々に進むと考えられるが、『きらら』は粒がしっかりとしている点などが外食産業で人気が高いため、今後も一定の生産量は維持したい」と話す。(文・糸田)

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