自動車部品の製造などで知られるドイツのボッシュは、35億円を投じて網走管内大空町の「女満別テクニカルセンター」を拡張する。
敷地面積は現在の約30ヘクタールから約60ヘクタールに倍増、センターの増築とテストコースの拡幅を行う。これまで横滑り防止装置(ESC)とアンチロック・ブレーキ・システム(ABS)の試験や開発を手掛けてきた同センターは、拡張後、ESCとABSの開発を強化し、新たにドライバー・アシスタンス・システム(運転支援システム)の開発にも取り組む予定。
拡張後、同センターはブレーキシステムのエンジニアリング拠点として本国に次ぐ規模となる。完成は2013年の予定。
ボッシュによると、昨年国内で生産された自動車のESC装着率は33%。このうち半数は輸出されており、国内の装着率はまだ低い。片やドイツでのESC装着率は約80%に達している。米国では12年、ヨーロッパでは14年にESCの新車装着が義務付けられるため、ボッシュは日本でも今後の需要が高まることを見込んでいる。
一方、ABSの国内装着率は、世界平均の76%を上回っているが、インドや中国などアジア諸国の装着率は低い。昨年、同センターをグループの開発センターと位置付けたボッシュは、アジア諸国でのABS装着率アップに向け、拡張を決めた。(文・久保)


