金正日総書記の後継者問題が取り沙汰される中、米紙「ワシントン・タイムズ」は独裁者の余命は1年の可能性もあると報じた。また韓国ではすい臓がんを患っているとの報道もなされている。
北朝鮮や軍事問題に精通するジャーナリスト・惠谷治氏に後継者問題を聞いた。
ーー金総書記の体調は。
惠谷 すい臓がんと言われたり、余命1年とされているが、その根拠はまだ確認していない。
私の推測では6月に脳梗塞レベルの再発作があったと考えていたが、金正日は7月8日の動画映像(金日成死去15年を迎え、平壌体育館で行われた中央追悼大会)では歩いていたので、健康は歩くことができる程度に回復したようだ。
それでも3カ月前の動画と比べて痩せているのは明らかであり、アメリカや韓国の情報である余命数年にはうなずける。
ーー後継者問題は今後どのように進むのか。
惠谷 長男の正男(38)は後継者に成りたがっておらず、やる気がないのは間違いない。次男の正哲(28)は、女性ホルモンの過多もあり、肉体的、精神的に弱く、金正日は目に掛けていない。金正日は食事の際、子どもの頃から正哲を下座に座らせ、上座の三男・正雲(26)を可愛がっていた。
それでも儒教社会では長男が跡を継ぐことが当然だ。そのため、北朝鮮で言われる「整地作業」(根回し)を進め、さまざまなルートから「後継者は正雲」とリークしてきた。
しかし、正雲はまだ後継者に決定しておらず、決定せざるを得ない状況でもない。
後継者の決定は、金正日の体調次第で早まる可能性もあるが、私は金日成生誕100年の2012年に正雲を後継者とする秘密決定がなされると考えている。
金正日が「唯一後継者」に秘密決定されたのは30歳の時だった。正運はまだ若い。金正日は、正運が29歳になる12年までに帝王教育と実績づくりを終えれば、党幹部も後継者として認めると踏んでいるだろう。(文・東)
写真・惠谷治氏
独裁者の秘密を徹底検証 ドキュメンタリー金正日 第1部
http://www.hokkaido-365.com/feature/cat43/
独裁者の秘密を徹底検証 ドキュメンタリー金正日 第2部
http://www.hokkaido-365.com/feature/cat45/
独裁者の秘密を徹底検証 ドキュメンタリー金正日 第3部


