「BNNプラス北海道365」は、毎週新たなテーマを設け、読者のみなさんが参加す「365アンケート」を実施しています。
「365アンケート」は、7月13日から19日までの1週間、「丘珠空港路線撤退問題、あなたの意見は?」のテーマで実施しました。
全日本空輸(ANA)の子会社・エアーニッポンネットワーク(A-net)は、丘珠空港発着の全路線を廃止し、新千歳空港への移転を検討しています。
ANAは今年3月、不況の影響からグループ全体で数百億円の収支改善を要すること、丘珠路線を運行するプロペラ機「ボンバルディアQ300」がすでに製造中止となり代替機が見つからないことなどを理由に、道と札幌市に丘珠空港から撤退する意向を伝えました。
同社は路線を新千歳空港に集約することで、冬季就航率や乗継利便性向上などを見込めるとしています。
A-netが丘珠空港で運航しているのは、函館、中標津、釧路、女満別、稚内の5路線14便。丘珠空港では、日本航空(JAL)の子会社・北海道エアシステム(HAC)が函館、釧路の2路線5便を運航しています。しかし、A―net利用者は丘珠空港の約8割を占めており、同社が丘珠から撤退した場合、空港ビルの経営に多大な影響を及ぼします。
札幌市は「ビジネス利用の多い丘珠路線がなくなれば、道内の経済活動や地域間交流に多大な影響がある」と主張、道や丘珠路線の就航先自治体とともに、路線維持を求めてANAと協議しています。
期間中、76人の方に参加していただきました。アンケートの投票結果は以下のとおりです。
(1)丘珠路線の継続は必要ですか。
・必要 26票
・不要 43票
・判断できない 7票
(2)「継続は必要」を選択した方にお聞きします。その理由は?
・市内発着の路線は必要 5票
・道内経済に影響を及ぼす 3票
・滑走路を延長してジェット化すれば良い 15票
・回答なし 1票
・その他(自由記述) 2票
<「必要」と答えた方の自由記述>
「人口集中都市であること」
「滑走路の延長と着陸誘導装置設置で機材は現状のまま。発着枠の拡大で対処できると思う」
(3)「継続は不要」と答えた方にお聞きします。その理由は?
・道外路線との接続がない 16票
・札幌中心部と空港のアクセスが悪い 11票
・現状ではプロペラ機しか運行できない 9票
・回答なし 3票
・その他(自由記述) 4票
<「不要」と答えた方の主な自由記述>
「赤字運航を改善または解消できる見込みがないのであれば、民間企業であるA‐netの撤退は必然と言えます。空港を運営する側も大変な影響を受けるでしょうが、こういう状況に追い込んでしまったのは空港運営会社や空港周辺自治体、財界関係者にも大きな責任がある。A‐netの方針を受け入れるべきだ」
「そもそも利用したことがない」
「これまで札幌市は何もしてこなかった」
(4)そのほか、丘珠空港の路線撤退問題に関する自由な意見をお書きください。
計24の意見が寄せられました。その一部を記載します。
「滑走路を延長し、丘珠から道内あるいは本州との路線を新設することで、丘珠空港は大きく変化すると考える。たとえば、伊丹・関空のように両空港を併存させるような形を取ることも可能ではないかと考える。まずは滑走路を1500mにすべき」
「釧路との行き来には、新千歳空港よりも近くて便利ですが、やはりプロペラ機は小さくて不便ですので、撤退はやむをえないと思います」
「全道の3割以上の人口が集まる札幌市に空港のあることは、利便性の向上につながっている。また、ローカルラインと幹線ラインは別空港とすることが、災害などのリスク管理上でも望ましい」
「ジェット化の問題では騒音問題で反対と騒ぎ出す地域住民にとっては、路線の撤退は騒音がゼロになる願ってもないチャンスだと思いますがいかがでしょうか。中途半端にローカル線を残しておくより、利便性を考えても撤退は残念ですが妥当かと思います」
「中途半端にジェット化もせず努力を怠ってきた空港ではやむを得ない。地下鉄の延伸、ジェット化今までできることはたくさんあったのではないか」
「丘珠空港路線は、地方住民と札幌をつなぐ重要な路線である。ビジネスや観光だけでなく、冠婚葬祭、通院お見舞いと色々な用事で札幌と地方を短時間で行き来したい人間は多いはずである。今がビジネスチャンスと考える人間はいないだろうか」
「丘珠を見捨てるA-Netは本当に北海道のことを考えているのか、今一度、突き詰めて問うてみるべき」
「新千歳があれば十分なのでは」
「道内経済に影響を及ぼさない程度の縮小にすべきではないでしょうか?」
「仕事で数回ですが丘珠ー函館を利用しました。滑走路延長でジェット化し、首都圏や仙台まで利用できる空港になれば便利そうですが、住宅も多い地域なので難しいと思います」
「新千歳のアクセスはそんなに悪くない。丘珠空港を廃止すれば行政のスリム化にもなりよいのではないか?」
「札幌からのアクセスが新千歳空港と差がない。丘珠と新千歳の接続が悪いので、新千歳に一本化したほうが便利。空港施設はドクターヘリとか他の活用をしては」
「札幌市などの地元は、航空会社側に継続を求めるだけで自ら何もしていない。市営地下鉄にしても、空港の近隣まで路線が伸びていながら結局接続駅が作られていないのが良い例である。まず空港を利用し易くする(あるいは将来計画を示す)などの努力をしてから、全日空などに路線継続を訴えるのが筋と言うものだろう」
「航空路線を維持するために補助金を出すようなことにでもなれば、それはお金の使い方としてもったいないと思う。路線に魅力があれば、航空会社は自力で路線を維持するのだから。魅力がないから撤退する。行政は北海道の人口が減る中で、交通の利便性がどこにあるのか、取捨選択をしっかりするべきです。札幌からの千歳空港へのアクセスをもっと良くすることの方が重要だと思います。例えば、①JR札幌~南千歳間の複々線化。②道央自動車道の美沢PA付近に新ICを設けて空港乗り入れを南側から行う(千歳ICからは市街地を抜けるので時間がかかっている。降雪も苫小牧側の方が少ない)丘珠には千歳の航空専門学校に移転してもらうとか、大学などの航空関係の試験場にしたりするとか、使い道はあるのではないか。新幹線は欲しい、空港も残したい。何でも欲しいという時代ではないと思います。個人的には、新幹線は札幌~函館には要らないと考えています。新幹線は航空旅客を奪ってしまうからです。新千歳空港の維持拡大が道央圏にとって一番重要です」
「行政サイドの不手際を、空港利用者に押し付けているとしか思えない。事前に相談の機会はあったが、いつも通り何もしない行政であったのでは無いかと疑います。行政のつけを札幌市民・道民に押し付けた問題に怒り心頭です」
「道内での移動手段として、短時間で移動できる市内空港は絶対に必要である。道北や道東はJR・バスではまだ移動に時間がかかり過ぎる。ジェット化も含めて存続を検討すべきである」
「丘珠空港の衰退の原因は、ジェット化を推進できず、ビジネス客が多いという割に地下鉄駅等のアクセス網整備も怠った、札幌市の行政のあり方にある。何もしないでいざ撤退するとなったら航空会社に引き留めだけを行なうというのは、札幌市の『エゴ』しか見えず、解決にならない。路線維持にはジェット化とアクセス網等整備(地下鉄・高速道等の都心アクセス)の利便性向上しかなく、これらの課題を札幌市が早急に解決すべきで、それができないのなら、空港自体を廃止すべき。すでに自治体間で存続に足並みがそろっておらず、かえって千歳をハブにすればより市場の大きい本州を視野に入れることが出来るので、札幌市の主張は弱い。福岡空港のような利便性が確保できなければ丘珠ならではの存在意義が限りなく薄い」
「丘珠の乗客数維持にはジェット化など利便性の改善が必須だと思う。しかしジェット化する費用対効果や近隣の居住性などの影響を考えると、全道の高規格道路、高速道路、北海道新幹線等のネットワークを早期に整備させる方が、現実的でより経済効果が大きいように思う」
「滑走路の延長が中途半端だったため、こんな問題が起こったと思う。利用者からすれば冬の欠航多発は致命的。せめて滑走路が長ければ、滑走路への精密進入装置があれば、こんな問題が起きない。札幌市はいまさら路線維持を求めてもA-netは相手にもしないだろう。滑走路が短いからQ300が必要なのであって、あと300m長ければ、A-netはQ400だって使えるのだから。行政の手抜きが一番の問題」
アンケートの結果は、丘珠路線の継続を不要とする意見が43票となり、「必要」の26票を上回りました。また「必要」を選択した方の中では、「滑走路を延長してジェット化」を望む声が過半数となりました。アンケートに際して、多くの方々から貴重な意見を寄せていただきました。ありがとうございます。
「365アンケート」は、7月20日からの1週間、「丘珠空港路線撤退問題、あなたの意見は?」をテーマに実施しています。ぜひ、ご参加ください。
※このWebアンケートは統計手法に基づくものではありません。そのため、集計結果は必ずしも世論を反映した内容になるとは限りません。
現在実施中のアンケート
http://www.hokkaido-365.com/news/2009/07/post-247.html
アンケート投票画面
https://www.crossmedia-hd.co.jp/cgi-bin/hokkaido-365/enquete/form.cgi


