昨年12月に誕生したホッキョクグマの双子が人気を博す札幌市円山動物園。同園は22日、ホッキョクグマ繁殖活動の強化を目指す「繁殖基地宣言」を発表した。
同園によると、国内では現在25園館で50頭のホッキョクグマが飼育されているが、繁殖成果に乏しく個体数は減少傾向にあるという。
ホッキョクグマの飼育を1963年から開始した同園は、これまでに4回の繁殖に成功している。2000年以降、国内で繁殖に成功したのは同園のみ。「繁殖基地宣言」では、今後、繁殖を進めるには、新たなペアの飼育や血統の多様性を確保する必要があるため、以下の4点を推進するとしている。
①飼育・繁殖情報を共有するために、旭山動物園などの国内ホッキョクグマ飼育園館と連携を深める。
②将来的に新たなペアを飼育し、複数ペアでの繁殖を目指すため、第二ホッキョクグマ館の建設などの施設整備を進める。
③国内外に多くの個体を供給するために、さらなる繁殖技術の向上に努める。
④遺伝子多様性を維持するために、海外のホッキョクグマ飼育園館と積極的に動物交換を行う。ホッキョクグマの双子の1頭または2頭については、海外との交換を目指す。
同園飼育管理課は「第二ホッキョクグマ館の建設は12年度以降に検討する予定。双子を海外の動物園と交換するのは国内で交換できる個体が見当たらないため。時期は未定だが、親離れする2歳から2歳半までの時期が理想的。最低でも大人になる5歳から6歳までには交換したい。繁殖実績などを考慮すると、現在のところドイツやロシアなどの動物園となる可能性がある」と説明する。
円山動物園は25日から、ホッキョクグマの双子の愛称募集や、成長記録を紹介する「ホッキョクグマの不思議展」を実施している。同展は園内の動物科学館で来月16日まで。入場料は大人300円、中学生以下100円(3歳以下は無料)。 (文・糸田)

