「通路に座りこみ、荷物も置きっぱなしで、通る時にどいてくれない。危うく踏みつけそうになった」(40代男性)
「松葉杖をついた人に優先席を譲ったところ、座った途端に携帯電話でしゃべり出した」(20代女性)
「ボックスシートで大きな声で話すグループがいて、落ちつけない。ゴミを片付けずに降りるのも困る」(70代女性)
「発車時刻が過ぎているのに、のんびりと乗車し、奥に詰めない。いつも発車が遅れるので何とかしてほしい」(50代男性)
今年度、JR北海道には上記のような乗車マナーについての苦情が寄せられている。
JR北海道は、沿線の高校や専門学校、道警と協力し、乗客の迷惑行為を指導する「乗車マナー向上のための添乗」を今月中旬から実施する。
「マナー添乗」は、札幌(5区間)、釧路・帯広(4区間)、旭川・北見(5区間)、函館(3区間)の道内4エリア計17区間、延べ128本で行う。
通勤や登下校の時間帯を中心に、JR社員、警察官、学校関係者が3~4人1組で車内を巡回し、「優先席付近での携帯電話の使用」「車内・デッキでの座り込み」「荷物などによる座席占有や足の投げ出し」「列車の乗り降りの際のマナー」「大声での会話やヘッドホンからの音漏れ」などの迷惑行為を指導する。
同社は1999年から「マナー添乗」を始め、翌年からは春と秋の年2回行っている。今年4月中旬から5月下旬にかけて行われた春の「マナー添乗」では、約580人の迷惑行為を指導し、マナー向上を促した。最も多い迷惑行為は「車内・デッキでの座り込み」(約260人)だった。
各エリアでの「マナー添乗」実施期間と区間は以下の通り。
【札幌エリア】(9月7日~18日)
札幌~小樽、札幌~美唄、札幌~千歳、札幌~北海道医療大学、苫小牧~岩見沢
【釧路・帯広エリア】(8月19日~9月4日)
釧路~厚岸、釧路~白糠、帯広~池田、帯広~新得
【旭川・北見エリア】(9月1日~18日)
旭川~永山、旭川~上川、旭川~美瑛、北見~留辺蘂、北見~美幌
【函館エリア】(9月16日・18日)
函館~大沼、函館~鹿部、函館~上磯
(文・糸田)


