小樽出世前広場で「写真と雑誌・小物が語る大昭和展」

昭和30年代の活況を写真で紹介。

 

簑谷修氏

写真・「元気だった頃の小樽を見直して」と語る簑谷修氏

 

 昭和30年代を中心とした往時の賑わいを、写真や当時の雑誌などで紹介する「写真と雑誌・小物が語る大昭和展」が、観光施設「小樽出世前広場」で開かれている。

 「七日食べたら鏡をごらん」。大昭和展はユニークなキャッチコピーで知られる昆布専門店「利尻屋みのや」を経営する簑谷修社長が企画した。簑谷氏は、「このままだと50年後の小樽はどうなっているか。元気だった昔の小樽を振り返り、街の良さを見直したい」と企画の意図を説明する。

 戦前の小樽は北海道経済の中心だったが、戦後は高度成長に取り残され、昭和40年代に入ると斜陽の一途をたどりはじめた。しかし、外国貿易が増え、行商人たちが闊歩していた30年代の小樽にはまだ賑わいと人々のエネルギーがあった。

 今また小樽は基幹産業である観光の不振、止まらぬ人口流出と慢性的な経済不況に悩まされている。

 壁一面に隙間なく飾られたモノクロ写真は、多くが市民から寄贈されたもの。市場で魚を吟味する主婦の姿から子供たちの水泳学習、スケトウ漁、北洋材やマトンの陸揚風景、三馬ゴムスキー部の合宿など小樽ならではの一枚や、海産物を仕入れブリキ缶につめて道内各地で行商した「ガンガン部隊」の珍しい写真もある。印象的なのはどの写真も人々の顔が生き生きと輝いていることだ。

 「あなたはだぁーれ 知っている人はいませんか」「皆が海山へ出掛けた。小樽の幸福な時代でした」など、簑谷氏手書きのユーモアあふれるコピーも添えられている。

 当時の若者に絶大な人気を誇った「平凡」「明星」といった雑誌から灰かき、茶こぼし、石蔵の鍵など昔の生活用品も展示されている。展示は今年いっぱい。土日祝日には小樽観光ガイドクラブのメンバーによる説明もある。詳細は簑谷氏(電話090-5959-6788)まで。(文、写真・武智)

 

ガンガン部隊をとらえた一枚

写真・重そうな荷物を担いだガンガン部隊をとらえた一枚

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