更別村の固定資産税3億1000万円を滞納。
東京商工リサーチ帯広支店は、十勝管内更別村のサーキット場「十勝インターナショナルスピードウエイ」(TIS)を所有する「十勝モーターパーク」(本社・更別村、植村高志社長)が31日、釧路地裁帯広支部に破産手続開始を申し立て、同日、開始決定を受けたことを明らかにした。
負債総額は約105億円。2003年5月に破産した「オーテミ」の約73億円を上回り、十勝管内では過去最大の規模。
同社は1989年1月、サーキット運営会社として設立。帯広建設業協会会員などが中心となり、地域活性化の一環としてサーキット場建設を計画し、91年より着工した。
しかし、財源となる会員権販売は目標100億円を大きく下回る約10億円に低迷、銀行団が追加融資に難色を示し、建設工事の中断を余儀なくされた。92年7月に工事請負業者31社が各行より個別に融資を受けて工事を再開、同年10月にTISをオープンした。
TISでは、N1耐久ラウンドシリーズや全日本ツーリングカー選手権などの全日本選手権などの開催が相次ぎ、ピークとなった93年12月期は2億4767万円を売り上げた。ところが、その後は赤字運営が続き、95年2月に関連会社「インターランド」を設立し、レース運営業務を同社に移行、不動産賃貸業のみの稼動となった。
95年12月期以降の売り上げは、賃貸収入の1200万円のみとなり、「十勝24時間レース」や「全日本ママチャリ12時間耐久レース」などが開催されてきたが、当初から賃貸料は未回収となっていた。一方、収益面では工事業者に対する支払利息や固定資産税などの負担から、慢性的な赤字が続き債務超過に陥っていた。更別村の固定資産税滞納金3億1000万円、延滞利息3億6000万円を抱えるなど、厳しい運営を強いられていた。
こうした中、同社は国内大手自動車関連企業と、TISの無償譲渡交渉を続けてきたが決裂。09年3月の株主総会で会社を整理する方針の承認され、同年8月の取締役会で破産手続開始申立が決議され、今回の事態となった。
破産管財人は松浦護弁護士。財産状況報告集会は12月3日午後2時から開催される予定。(文・糸田)

