増加傾向続く、アタマジラミ 札幌市保健所が感染予防の訪問指導を呼びかけ

昨年度の感染報告は158件。

 

頭髪に寄生するアタマジラミ

写真・頭髪に寄生するアタマジラミ。左から卵、幼虫、成虫(体長2~4ミリ)
(提供:札幌市保健所)

 

 シラミを駆除する目的で小学生が頭にDDTを散布されたのは、戦後間もない1940年代後半。

 それから60年を経た現在も、アタマジラミの感染は増加傾向にある。札幌市教育委員会が市内の幼稚園、小、中学校から受けた感染報告は2004年度が90件、翌年度は67件だった。以後、3年間の報告件数は103件、134件、158件と増加し、今年度は8月末現在で31件。

 報告は1件の感染が1人とは限らず、10人の場合もあるため、実際の感染者は報告件数以上となる。アタマジラミは熱に弱いが、ドライヤーをあまり使わず、テレビゲームで遊んでいる最中に頭を接触させる機会も多い子どもは大人と比較して感染しやすい。夏休みが終わった今月は感染しやすい時期だという。

 アタマジラミの対策に取り組む札幌市保健所環境衛生課は、感染予防の一環として、今年度から訪問指導を行うことを決めた。

 同課は、その理由を「ここ数年、アタマジラミに関する電話での対応が多数保健所に寄せられているが、電話では分かりにくい部分もあると判断したため」と話す。まだ指導の実績はないが、市内であればどこにでも無料で訪問する。指導内容は、市のパンフレットを基に、アタマジラミに関する知識全般や感染対策とすき櫛の使い方を主とした駆除方法について指導する。

 日常の注意点を同課は、「アタマジラミの駆除は簡単に済む場合もあるため、保護者は日常から子どもとスキンシップを図り、早く見つけてあげること。感染が分かった場合は、感染元の調査と感染予防の観点から、必ず学校など本人が通っている施設への報告と相談をしてください」と説明する。

 アタマジラミに関する相談や訪問指導の申し込みは、札幌市保健所環境衛生課住まいの衛生係(電話011-622-5165)まで。受け付けは平日の午前8時45分から午後5時15分。(文・久保)

 

 

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札幌市保健所環境衛生課が配布しているパンフレット

 

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