横領相次ぐテレビ塔運営会社 元非常勤取締役の中田博幸副市長が議会で陳謝

「市幹部の天下り指定席。取締役会もまともに開かれていない」と市議が糾弾。

 

中田博幸

写真・経済委員会で陳謝した中田博幸副市長

 

 札幌市議会の第3回定例会が24日からスタートした。本会議では上田文雄市長が提案した経済対策(約51億円)を含む総額約73億9700万円の一般会計補正予算案など、計26議案が審議される。

 本会議終了後に開かれた経済委員会では、さっぽろテレビ塔を運営している札幌市の第3セクター「北海道観光事業」の横領問題で、市の対応に批判が集中した。

 同社では今年4月、36歳の男性社員が取引先からの請求を偽装するなどして約2900万円を横領していたことが発覚。7月には、管理職を含む4人が同様の手口で約7900万円を着服。今月18日には、35歳の男性社員が営業担当者の集金した旅行代金の一部など約2200万円を使い込んでいたことなどが明らかとなった。横領総額は約1億3000万円に上る。 

 市は同社に約3400万円を出資する筆頭株主(出資比率17%)。歴代の観光文化局長が同社の非常勤取締役を務めており、退職後の天下りポストにもなっている。

 経済委では、市が横領事件の経過や同社の調査結果などを報告。観光文化局長時代に同社の非常勤取締役を務めた中田博幸副市長は「一連の横領事件は、私が非常勤取締役だった時に取締役会の議題には上がらなかったが、結果として見つけられなかった責任を重く受け止め、深くお詫びを申し上げたい」と陳謝した。

 経済委の委員らは、「呆れ返るような事件で調べれば調べるほど腹立たしい。市は早急に出資を引き下げるべき」(近藤和雄市議)、「北海道観光事業の役員は局長職の天下りの指定席。3カ月に1回の取締役会もまともに開かれておらず、市の出資がある企業として市民のためになる仕事をしていない」(伊藤理智子市議)、「中田副市長の責任は免れない。辞任すべき」(松浦忠市議)などと厳しく批判した。

 同社は、横領に関与した計6人を業務上横領容疑で告訴する方針。また、10月上旬に開く取締役会で、過去10年間に役員を務めた市OBを含む元幹部に対する損害賠償請求の有無を決める。(文、写真・糸田)

 

本会議

写真・計26議案が提案された24日の第3回定例会本会議

 

経済委員会

写真・札幌市議会経済委員会の模様

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