JR札幌駅前の西武百貨店札幌店が30日で閉店、前身の老舗百貨店「五番舘」時代からの103年にわたる歴史に終止符を打つ。
「五番舘」は1906年、道内初の百貨店として開店。82年に西武百貨店と業務提携し、90年に「五番舘西武」と改称、97年には西武百貨店と合併して「西武札幌店」となった。
ファッションを中心とした店舗づくりを展開し、ピークの92年2月期には約363億円を売り上げたが、大丸とステラプレイスを中心とする「JRタワー」が札幌駅に進出した2003年以降は、丸井今井、三越などある大通地区と同様、客足が遠のいた。
売り上げが低迷する中、西武札幌店は06年からファッションゾーンを中心に十数億円の追加投資を行うなどの対策を講じたものの、減収傾向に歯止めはかからなかった。09年2月期の売り上げは、10年前の半分以下となる約124億円まで落ち込み、今年5月に閉店が決まった。
西武札幌店を運営するミレニアムリテイリング(本社・東京)は、札幌店の土地と建物を売却する方針だが、売却先はまだ決まっていない。閉店後、正社員(69人)に対しては、旭川店や道外店舗への配置転換で雇用を維持するが、パート・契約社員(160人)との契約は10月末で打ち切る。テナントとして別館(ロフト館)に入る雑貨店「札幌ロフト」と「無印良品」は年末まで営業を続ける。
西武札幌店は閉店が決まってから計4回の閉店セールを実施。30日の開店前には行列ができた。閉店時間は通常通り午後8時。(文、写真・糸田)
写真・30日の開店時刻前に行列ができた西武札幌店の入口

