札幌市は、昨年12月にオープンした「札幌市民ホール」(中央区北1条西1丁目)と、今年12月に市の所有となる「北海道厚生年金会館ホール(さっぽろ芸術文化の館ホール)」(同北1条西12丁目)のネーミングライツ(施設命名権)のスポンサーを先月1日~30日まで公募した。
ところが、期間中に企業からの応募や問い合わせは1件もなく、募集を1カ月間、延長した。
ネーミングライツは、スポーツ施設や文化施設の名称に企業名やブランド名を付ける権利。1990年代からアメリカで広がり、2000年以降、日本の公営施設などでも導入されるようになった。札幌市は、「市民ホール」「厚生年金会館」とも、年額2000万円程度、3年以上の複数年契約を条件に命名権を募集した。
市長政策室改革推進部は、応募がなかった要因を「厳しい経済状況の中で、地方都市ではネーミングライツの協賛が集まりにくい傾向にある。また、大都市でも契約が見直しされる施設がある。募集期間が短かったこともあるが、企業が経費を広告宣伝費に使える状況にないのではないか」と推測する。
募集の延長については、「両施設は札幌の芸術、文化の拠点。応募がない場合にさらに期間を延長するか、募集を一旦停止するかは検討中。なるべく早く決まるようPRに努めたい」(市長政策室改革推進部)とするが、このまま応募がなければ、金額や期間などの条件を見直す必要もありそうだ。
道は06年度に道内6施設でネーミングライツを募集し、「北海道立産業共進会場(現・月寒アルファコートドーム)」や、「真駒内屋内・屋外競技場(現・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ・スタジアム)」にスポンサーがついた。
道総務部総務課は「06年度に募集した施設の命名権は07年度~今年度まで。(上記の)2つは07年度中にスポンサーが決まったが、残り4施設は今年度中に決まりそうにない。残りの施設については一旦、募集を停止して、来年度から新たな条件で公募することを検討している」と説明する。(文、写真・糸田)
札幌市 ネーミングライツ協賛企業の募集
http://www.city.sapporo.jp/somu/kokoku/namingrights/namingrights.html

