道内で猛威を振るう「新型インフルエンザ」。北海道立衛生研究所・感染症情報センターが16日に発表した第41週(10月5~11日)の定点把握感染症報告によると、定点当たり(道内228医療機関)のインフルエンザ患者報告数は、「警報レベル」の30人を超え、39.68人に上った。
人口が集中する札幌市の定点当たりの患者数は、道内平均を大きく上回る58.02人。連休だった今月11、12日は、インフルエンザの罹患者が市内の休日当番医療機関や夜間急病センターの外まで列をなした。先週は市内約7割の学校が学級・学年閉鎖、臨時休校となった。
札幌市は、18日から休日当番の小児科を5施設から8施設、夜間急病センターの深夜帯(午前零時~午前7時)の医師数を2人から3人に増やすなど、休日の救急医療体制を強化した。これにより、18日の1施設当たりの受診者数は、罹患者が殺到した11日から約4割減少し、混乱は回避された。市保健所は25日も18日と同様、小児科8施設で対応するよう札幌市医師会と協議している。
さらに、上田文雄市長は20日午後、市職員に対して「市民と対面することの多い区役所窓口などにおいて原則としてマスクを着用すること」を指示した。市役所や各区役所の窓口では21日から、配布されたマスクを着用した職員が業務に当たっている。
札幌市保健所感染症総合対策課は「市職員にもインフルエンザ罹患者が増えているという話は聞くが、実数はわからない。マスクは新型インフルエンザ対策のため、今年の春頃、各区役所に配布した。今年度は各区に1万枚ずつ、計10万枚分の予算措置を講じているので、足りなくなったら各区役所で買い足すことになっている。インフルエンザは熱が下がっても2日間はウィルスが身体に残っているとされているため、職員が罹患した場合は、平熱になってから2日間は出勤しないよう指示している。家族が罹患している場合は、マスクを着用するなどして出勤してほしいが明確な取り決めはない」と説明する。
マスクを着用しての窓口業務はインフルエンザの流行が収まるまで続く見通し。(文、写真・糸田)

