札幌市は29日から、「四ツ峰トンネル」(1985年竣工、1487メートル)壁面に巨大なひび割れが見つかった7月下旬から約3カ月間、全面通行止めとなっている道道小樽定山渓線のトンネル補修工事を開始する。補修工事は12月中旬までに終え、片側一車線の交互通行によって暫定的に開通させる予定。
市は8月下旬、有識者らによる「四ツ峰トンネル調査対策検討委員会」を発足させ、9月末までに原因を究明、対策工事の内容を決定する予定だった。
ところが、調査の過程で地下のコンクリートにも複数のひび割れが見つかるなどしたため、調査期間を1カ月間延長した。26日に開かれた検討委でも、「地山からの圧力」「泥岩地質」「湧水」「凍結融解」などが、ひび割れの要因として挙げられたが、特定には至らなかった。
ただ、トンネル内外に設置した変位計など測定により、ひび割れ発見後約3カ月を経過しても異常が見られないため、検討委は「現在、地山は安定した状態でトンネルには圧力がかかっていない」と判断した。トンネル内を鋼製支保工で補強し、自動車が走行する部分に覆いを被せるなどの応急工事を施し、暫定的に片側開通することを決めた。
市道路維持課は「ひび割れ原因の特定には至らなかったが、複数の要因が組み合わさって作用したのではないかと考えられる。応急工事を行ったあと引き続き調査する」と説明する。(文・糸田、写真・久保)


