一般市民が刑事裁判の審理に参加する道内初の「裁判員裁判」が17日から、札幌地裁(嶋原文雄裁判長)で始まる。
裁判員が審理するのは、今年3~4月に札幌市内の路上で3人の女性を相次ぎ押し倒して下着を奪い軽傷を負わせたとして、強制わいせつ致傷や強盗致傷などの罪に問われている大日向航被告(28)の事件。17日午後1時45分から初公判が開かれ、4日間連続で審理される。
開廷に先駆け、札幌地裁は17日午前、裁判員6人と裁判員が急病などの際に代役となる補充裁判員3人の選任手続きを行った。札幌地裁が事前に呼び出し状を送付した裁判員候補は64人。このうち4人に通知が届かず、19人が仕事などを理由に辞退した。残る41人に選任手続きの出席義務があったが、裁判所にきた候補は35人だった。
初公判の一般傍聴席は44席。17日午前10時から行われた傍聴整理券の交付には、傍聴席数の約14倍に上る641人が訪れ、一時は裁判所の外まで列ができた。
これまで傍聴希望者は整理券の交付を受けた後、抽選結果を発表するまで待機していたが、この日は道内初の裁判員裁判となるだけに、札幌地裁は傍聴希望者が多数訪れると予想し、リストバンド式の傍聴整理券を導入した。リストバンドは取り外したり番号を改ざんするなどした場合に無効となるが、交付されてから抽選結果の発表まで待機する必要はなく、大きな混乱は見られなかった。
裁判は17日に罪状認否と冒頭陳述、18日から被告人質問などが行われ、19日午前に結審、20日午後に判決が言い渡される予定。(文、写真・糸田)
写真・札幌地裁の外に並ぶ裁判員裁判の傍聴希望者
写真・リストバンド式傍聴整理券


