札幌市円山動物園は19日、園内の「こども動物園」で飼育していたヤギが感染症に罹ったため、「こども動物園」の観覧を中止したことを明らかにした。
感染症が見つかったのは、今月9日に死亡したトカラヤギ(オス、3歳)。病理解剖の結果、死亡原因は家畜特有の感染症「ヨーネ病」だったことが判明した。
ヨーネ病は、ヨーネ菌の感染によって起こる慢性肉芽腫性腸炎で、家畜の中でもウシやヤギ、ヒツジなどの反芻類(はんすうるい)が罹患する感染症。家畜の病気としては一般的で、道内では年間数百頭単位のウシが罹患しているが、人に感染することはない。
ただ、こども動物園で飼育されていたほかのヤギ4頭とヒツジ9頭も罹患している可能性があり、円山動物園は施設の消毒やヤギとヒツジの個体検査などのため、「こども動物園」を一時的に閉鎖することを決めた。
東区にある「サッポロさとらんど」では今年4月、飼育していたヤギとヒツジがヨーネ病に罹患し、全15頭を安楽死処分にした。この際、個体検査で陽性と診断されたのは15頭中12頭だったが、ヨーネ病は潜伏期間が長く、検査で感染が確認されない場合でも、その後発症する可能性があるため、すべてが処分された。
円山動物園は「こども動物園の観覧は18日から中止した。ヨーネ病は反芻類以外に感染しないが、こども動物園全体に石灰を散布し消毒しているので他の動物も観覧できない。個体検査の結果が出るまで再開の目途は立たない」と説明する。
家畜の感染症を検査する北海道石狩家畜保健衛生所は「ヨーネ病はさまざまな検査を組み合わせて行うため、長引く可能性もある。実効性のある治療はなく、陽性の場合は安楽死処分となる」と話す。(文・糸田)
「さとらんど」で家畜感染症 ヤギとヒツジ全15頭を安楽死処分
http://www.hokkaido-365.com/news/2009/05/15-1.html


