札幌市は、生活保護扶助費に78億6000万円の追加などを盛り込んだ今年度の一般会計補正予算案を26日、市議会に提出した。補正によって市の生活保護費は、当初予算の983億円と合わせ、過去最高額の1062億1000万円となり、初めて1000億円を超える見込みとなった。補正額を含む一般会計予算に占める生活保護費の割合は12.3%。
市のまとめによると、生活保護受給者は05年度(月平均)に5万0638人、06年度に5万1700人、07年度は5万2702人と、毎年ほぼ1000人ペースで増えてきた。ところが、昨秋以降の急激な景気の後退を背景に、08年度は約2000人増の5万4562人にのぼった。
今年度はさらに増加しており、10月の受給者は前年同月よりも5167人多い5万9537人に達している。受給者の割合を示す「保護率」(人口1000人当たり)は31.3パーミルに上り、市民の32人に1人が生活保護受給者となっている。
市保護指導課は「昨年秋のリーマンショック以降、雇用情勢が悪化したために今年度の被保護人員は急増している。今後も増加することを見込み、今年度の保護率が月平均31.2パーミル程度になっても対応できる補正額とした」と説明する。
市は生活保護費を増額する一方、市職員や特別職の給与やボーナスを月給で1.16%、期末勤勉手当で0.3月分引き下げる。これにより一般会計の19億9600万円が減額され、補正額は59億3795万円となる。(文、写真・糸田)
図・札幌市の生活保護状況の推移


