自民党・谷垣禎一総裁が講演 「事業仕分けは設計図を欠いた見せ物」

先の衆院選惨敗は「国民に不信感を抱かせた」と謝罪。

 

谷垣

写真・谷垣禎一自民党総裁

 

 自民党北海道支部連合会は、28日午後1時から札幌パークホテルで「北海道政経セミナー」を開いた。

 セミナーには、谷垣禎一総裁、鴨下一郎政調会長代理や伊藤良孝道連会長、北海道選出の衆参議員など合わせて8人が登壇した。

 伊東会長は「先の衆院選では、有り余るほどの反省を感ずるところがあった。立党の原点に帰り、出直さなければならない。地方を忘れ、弱い者を忘れ、年寄りを忘れた結果だと思っている。明年の参院選は、どうしても負けるわけにはいかない。信任、信頼を取り戻すべく、最大限の努力をしていく」と決意を述べた。

 続いて鴨下政調会長代理は、「麻生政権が行った緊急経済対策の15兆円の補正予算に対し、現政権は3兆円の削減を行った。木を見て森を見ずというか、日本経済をマクロで見ていない行為。医者の私からしてみると、病気で弱って血圧が下がっている人に、献血させようとしている行為」と揶揄、会場の笑いを誘った。さらに外国為替市場で円相場が急伸したことについて、藤井裕久財務相が「今は見守りたい」と発言した件に言及、「見守るのは評論家だけで十分。大臣はプレーヤーでなければならない。この政権は、根本的に間違っている。自民党はこれまで全ての問題に主体的に取り組み、責任を取ってきた」と批判した。

 その後、谷垣総裁は「政権奪還に向けて」と題する講演の冒頭、「衆院選は、多くの人から支援を受けたにもかかわらず、ふがいない結果に終わった。結党以来の大敗北を喫し、下野した。お詫び申し上げたい。負けた理由はいろいろあるが、『自民党の政治は国民を向いていないのではないか』という不信感を抱かせたことに、鉄槌が下されたのではないかと思っている」と謝罪した。

 政府の行政刷新会議による「事業仕分け」については、「かっこいいことをやってはいるが、本当にスーパーコンピューターは要らないのかなど、疑問に思う点がある。見せ物としては面白いと思うが、予算全体の設計図がないように思える。野党として国民の生活を見据えて、政府としっかり議論を重ねていきたい」と語った。

 民主党が抱える大きな問題のひとつである普天間基地の移設問題に関し、「日本の外交において、米国との関係は非常に大切。(移設問題について)鳩山首相がはっきりしないことは、日米間に水を差している。年内にはきちっと方向性を示すべきではないか」と指摘。最後に谷垣総裁は、「相撲も横綱一人では面白くない。自民党は政権奪回に向けて稽古を積んで、もう一度土俵に上がって戦いたい」と締め括った。(文、写真・久保)

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