来年2月に開催される「第61回さっぽろ雪まつり」で大雪像を制作する陸上自衛隊。今年は9月に現地調査、10月からは設計図の作図と模型の製作をスタート。屋内での作業は今月中旬まで続け、大雪像の制作は来年1月6日から開始する。
陸自は1955年から雪まつりの雪像制作を手掛け、今年も大通会場に3基の大雪像をつくる。テーマは第1雪像制作隊(第11旅団第11特科隊)が札幌市円山動物園と旭山動物園の人気動物を集めた「北の動物園」(西4丁目)。第2雪像制作隊(北部方面通信群)がドイツ・ミュンヘンの「フラウエン教会」(西7丁目)。第3雪像制作隊(第11旅団第18普通科連隊)は「韓国・百済王宮」(西8丁目)を担当する。
陸自が雪まつりのために編成する「協力団」は、制作隊のほか、協力団本部や雪輸送部隊、音楽演奏部隊など総勢650人で構成、期間中の作業者は延べ1万5000人に及ぶ。
「北の動物園」の設計図と模型の完成を今月中旬に控えた第1制作隊は、11人で作業に取り組んでいる。技術小隊長を務める廣瀬英之一等陸曹は、「例えばユキヒョウの雪像は、どの角度から見てもユキヒョウに見えなければならない。現場で制作中に雪が解ける分の"あそび"を考慮しながらの設計は、その点が難しい。雌の母親らしい優しい表情、雄のふてぶてしい表情など、よく研究して表現したい。塗料などを使わずに表現する豹柄も注目です」とPR。
第3制作隊は、38人で「韓国・百済王宮」の設計図と模型、部品の型を製作中。作図は四方の立面図から、25種類2500個の部品図など詳細にわたり、全部で100枚程度に及ぶ見通し。模型製作を手掛ける第18普通科連隊の園田二郎一等陸曹が「細部までこだわった造形に注目してほしい」と話すように、日本と異なる建築様式の表現や美しい曲線を描く屋根、円柱などに掘られる繊細な形状が見どころだ。
各雪像の完成模型は、18日にさっぽろ雪まつり実行委員会が発表する。(文、写真・久保)
写真・石粉粘土で「北の動物園」の模型を製作する第1雪像制作隊
写真・製作中の50分の1模型
写真・細かい部品づくりのための型を製作
写真・第3雪像制作隊が設計図を作図

