陸上自衛隊は、来月5日に開幕する「第61回さっぽろ雪まつり」に向け、3つの雪像制作隊を編成し、大通会場で3基の大雪像の制作を進めている。
第3雪像制作隊が大通西8丁目で手掛けるテーマは「韓国・百済王宮」。毎年、城などの国宝や歴史的建造物を手掛けてきた第3雪像制作隊は、「ブロック工法」と呼ばれる独自の工法で雪像を制作する。瓦や棟飾りなどの細部を本体に後付けし、繊細な建築様式や装飾品などを表現する。
その「ブロック工法」の基礎となるブロック制作が、21日午前9時から制作現場で始まった。ブロックは、型に雪を詰めてつくる手法と、直方体に固めた雪を彫るものに分けられる。
このうち、「ブロック彫刻」は、第3雪像制作隊152人のうち、7人のブロック班のみで制作する。百済王宮の本体から少し離れた場所に、「ブロック小屋」と呼ばれる作業所を設置し、班員以外の立ち入りを禁じて作業を行う。
ブロック彫刻には、「化粧雪」と呼ばれる不純物を極力除いた雪を用いる。ブロック班は、直方体に固めて数日間、ブロック小屋で寝かせた化粧雪を作業台に乗せて寸法をとり、ノコギリやノミを使って仕上げる。
第3雪像制作隊の金井田倉幸准尉は、「ブロック彫刻は、気温が高ければ雪が溶けてしまい、作業できない。気温が低すぎても雪が固くなりすぎて、作業効率が下がる。現在のブロック小屋内の気温は氷点下3度。ブロック彫刻を行う理想的な環境」と説明する。
今年は、50種5000個のブロックを制作する。ブロック数は、昨年の大雪像「浜松城」(20種2000個)を大きく上回る。(文、写真・久保)
写真・「ブロック小屋」
写真・彫刻用の雪の寸法を測る隊員
写真・雪を詰める型を準備する隊員

