今年度の来場者目標を80万人に掲げた札幌市円山動物園は、昨年11月に目標をクリア、年度末には90万人を超える見通しだ。
2005年度の来場者は過去最低の49万人に落ち込み、行政監査では職員の意識低下やトップマネジメントの欠如を指摘された。その後は、「みんなのドキドキ体験」など独自の取り組みや施設の新設などが奏功、来場者が増加に転じ、開園60周年となる11年度に目指している来園者100万人も現実味を帯びてきた。
円山動物園の経営管理課は、「今年度の来場者数が好調な一因には、ホッキョクグマのイコロとキロルが人気を博したことと、ユキヒョウに双子が誕生した点が挙げられる。来年度以降も目標を達成するため、いかにリピーターを増やしていくかが課題」と語る。
円山動物園を含む道内の4動物園は先月、「道内ホッキョクグマ飼育4園共同声明」を発表。道内で飼育されているホッキョクグマの繁殖を促すため、イコロとキロルは21日、円山動物園からおびひろ動物園で飼育される。
人気の高いホッキョクグマのツインズがいなくなる円山動物園では、昨年5月に双子を出産したユキヒョウのほか、レッサーパンダ、シンリンオオカミなどが繁殖期を迎えており、4月以降に出産が期待されている。
今年度から着工しているエゾヒグマ館は、ゴールデンウィークに一般公開する予定。新館はヒグマが餌を食べている光景や、狭い場所をバランスよく歩くところなど、さまざまな行動を間近で観察できる。将来は雄グマを飼育し、つがいで繁殖させることを計画している。(文・久保)
写真・ユキヒョウツインズの父親「アクバル」
写真・アツアツぶりが微笑ましいレッサーパンダの「ココ」(左)と「セイタ」

