農業教育46年、長谷川豊酪農大教授が最終講義

学生に「農業を通じて自分を磨け」と激励。

 

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写真・最終講義で46年間に及ぶ教員
生活を述懐した長谷川豊酪農大教授

 

 今年度で酪農学園大学教職センター教授を退任する長谷川豊氏の最終講義が19日午後3時から同大学農経館で開かれた。

 同氏は1941年、上川管内当麻町生まれ。64年、酪農学園大学卒。同年、北海道高等学校教員に採用され、剣淵高等学校長、標茶高等学校長、岩見沢農業高等学校長などを歴任した。

 2002年から酪農学園大学教授として、農業教員の育成に力を注ぐ一方、04年には、農業を目指す若者に対する農業経営技術の習得、循環型農業に関する調査研究などを行うNPO法人「農業塾風のがっこう」を設立。06年から、当サイトでコラム「酪農大 長谷川豊教授の『健土健民』」を連載している。

 最終講義の演題は「農業・農業教育46年から得たもの~人・地域に育てられ、そして人を育てる~」。現役学生や卒業生、同大学関係者など約100人が参加した。

 同氏は、高校教員時代を振り返り、「農業高校が減っていく中で、生徒集めには苦労した。高校存続のため、農業と介護のドッキングやアンテナショップなど、農業高校の生徒が地域に貢献できるような取り組みを考え、実践した。さまざまな子どもがいるが、教員が真剣に教えれば、勉強ができるできないに関係なく生徒は一生懸命やる。特色のある教育をすれば、企業や地域の人が学校に出入りするようになる」と語った。

 また同大学の役割について、「大学は教育と研究の両輪と言われるが、教育の方が役割は大きいはずだ。私の仕事は農業高校で通用する教員を育てることだが、難しい教育論を教えても学生は誰もついてこない。農業の経験や知識がない学生が多いのに、学校だけで勉強していてもだめ。農業は何をおいても実践が大事。学生に色々な事を実践させて、社会に通用する人間を育てなければならない。また、農業の担い手を育てるのもこの大学の仕事の一つだと思う。農業には多面的役割があり、大学で農業の担い手や職業人の育成をやらなければもったいない。研究員ばかりではなく、実際に農業を指導できる教員を養成し、企業や地域の人たちと連携して担い手づくりを進めるべきだ」と訴えた。

 さらに、学生には「農業には計り知れない広い技術があり、これでいいということはない。これからは農業と消費者をつなぐ職業が必要になる。作物の販売や農業の体験指導、食品加工など、農家の後継者でなくともやれることはある。まずは、さまざま人と触れ合うことが大事。農業を通じて自分を磨いてほしい」とエールを送った。

 同氏は4月から非常勤の特任教授に就く予定。(文・糸田、写真・東)

 

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写真・講義には現役学生や卒業生など約100人が参加した

 

酪農大 長谷川豊教授の「健土健民」
http://www.hokkaido-365.com/365column/hasegawa/

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