雇用回復の兆し見えず 1月の道内求人倍率は31カ月連続で前年割れの0.36倍

高原和子北海道労働局長が「事業主が用心深くなり、なかなか求人を出さなくなった」と指摘。

 

ハローワーク

写真・終日多くの求職者が訪れるハローワーク札幌東

 

 北海道労働局は26日、1月の「雇用失業情勢」を発表した。1月の基調判断は、3カ月連続となる「道内の雇用情勢は、依然として厳しい状況にある」だった。

 有効求人倍率(新規学卒を除き、パートタイムを含む常用)は前年同月を0.03ポイント下回る0.36倍。31カ月連続で前年同月を下回った。1月としては、2000年の0.35倍以来、10年ぶりの低水準。

 新規求人数は、前年同月比2.0%減の1万8144人。2カ月連続の減少。月間有効求人数は同3.8%減の4万0254人で、39カ月連続の前年同月割れとなった。新規求人数に占めるパートの割合は、同2.3ポイント増の31.9%。

 新規求職申込件数は同9.2%減の2万9952人。17カ月ぶりに前年同月割れに転じた。月間有効求職者数は同9.7%増の11万2567人で、17カ月連続で前年同月を上回った。

 新規求人数が増加した産業は、医療・福祉(同7.0%増)とサービス業(同9.7%増)の2業種。卸売・小売業(同8.3%減)、宿泊・飲食サービス業(同13.7%減)、製造業(同11.5%減)、建設業(同6.1%減)、情報通信業(同12.0%減)、運輸・郵便業(同1.7%減)の6業種は減少した。

 雇用保険の資格喪失者1万8600人のうち、事業主都合(企業倒産やリストラ)による離職者は、同15.8%減の3976人。4カ月連続で前年同月を下回った。

 高原和子北海道労働局長は「事業主都合による離職者は、対前年同月比で4カ月連続減少しており、解雇と雇用止めが底を打った。新規求人件数が増加すれば、情勢は好転するが、回復の見通しは立っていない。事業主が用心深くなり、なかなか求人を出さなくなったことが一因。状況が悪化する兆しも特になく、一進一退の情勢がしばらく続くかもしれない」と観測した。(文、写真・久保)

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